わがまち回顧 大村支局 202万冊収蔵 図書館開館

ミライon図書館のオープンに合わせ、長蛇の列を作った来館者=10月5日、大村市、ミライon図書館

 県立・市立一体型図書館「ミライon図書館」が10月、大村市東本町に完成。初日にはオープン前から3千人以上が長蛇の列を作るなど、市民や県民の期待度の高さをうかがわせた。
 同図書館の収蔵能力は九州最大級の202万冊で、長崎市にあった旧県立長崎図書館の70万冊を大幅に上回る。施設には市歴史資料館も併設し、デジタルアート集団「チームラボ」が手掛けた映像コンテンツも楽しめる。土日にもなると館内は多くの人でにぎわっており、オープンからの来館者数は11月末時点で約12万人に上る。
 このほか市内では、中心市街地複合ビル(愛称・プラットおおむら)や工業団地「第2大村ハイテクパーク」も完成するなど、大型事業の完成が相次いだ1年だった。市もこうした施設を活用した町づくりや経済活性化に意欲を見せており、ハードだけでなくソフト面での対応も求められる。
 一方、市総合運動公園を候補地として検討が続けられているサッカーJ2、V・ファーレン長崎の新練習拠点については、来年1月末にも方向性が示される見込み。新市庁舎なども含め、町の姿を大きく左右する大型事業の行方に今後も注目したい。

■主なニュース

 ▼工業団地「第2大村ハイテクパーク」が完成▼大村ボートレース場の2018年度の売り上げが過去最高の728億円を達成▼大村入国管理センターで、ハンガーストライキ中のナイジェリア人男性が死亡▼V・ファーレン長崎の新練習拠点を市総合運動公園を候補地として検討開始▼市長選で園田裕史氏が無投票再選

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