インディアンスが二塁手補強 ヘルナンデスと1年625万ドルで合意

日本時間12月24日、関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、インディアンスはフリーエージェントの二塁手、セザー・ヘルナンデスと1年625万ドルで契約合意に達したようだ。インディアンスは今オフ、正二塁手のジェイソン・キプニスの来季オプションを破棄しており、キプニスに代わる二塁手の獲得が急務となっていた。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

現在29歳のヘルナンデスは両打ちの二塁手で、今季はフィリーズで161試合に出場して打率.279、14本塁打、71打点、9盗塁、OPS.741をマーク。しかし、フィリーズからノンテンダーFAとなり、フリーエージェント市場で新天地を探していた。インディアンスは正三塁手のホゼ・ラミレスを二塁へ移す可能性も囁かれていたが、二塁・ヘルナンデス、三塁・ラミレスの布陣で来季の開幕を迎えることが確実となった。

今オフ、インディアンスはエース右腕のコリー・クルーバー(来季年俸1750万ドル)をレンジャーズへトレードすることで補強資金を捻出。ウィンター・ミーティングの時点で、クリス・アントネッティ野球部門社長とマイク・チャーノフGMは「可能であれば二塁手を獲得してラミレスを三塁に留めたい」との意向を示していたが、その通りの補強を実現させることに成功した。ヘルナンデスを安価で獲得できたため補強資金にはまだ余裕があり、今後は外野手やリリーフ投手の補強を行うと見られる。

なお、インディアンスは必要な補強を進めるために、フランシスコ・リンドーアのトレード交渉に期限を設け、獲得を希望する球団にベストのオファーの提示を求めていることが報じられていた。リンドーアの交換要員で二塁手を獲得できれば、二塁手の補強を行う必要がないからだ。しかし、インディアンスは正二塁手としてヘルナンデスを獲得。これは思うようなトレードのオファーを得ることができず、リンドーアがインディアンス残留に向かいつつあることを意味するのかもしれない。

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