異色のアイドル・吉本坂46、3rdシングル発売! 金田哲、榊原徹士にインタビュー!!

秋元康氏プロデュース“坂道シリーズ”といえば、一般的に乃木坂46、欅坂46、日向坂46の3グループが上げられる。今年3グループ共が紅白出場を果たし、ますます目が離せない…が、そんな坂道グループにもう一つ“坂”があるのをご存じだろうか? 秋元康氏と吉本興業がタッグを組み、2018年12月にデビューを果たした異色のアイドルグループ・吉本坂46だ。

メンバーは、吉本興業グループに所属するタレント約6000人の中からオーディションにより決定。グループは、「CIRCUS」(前回までの呼称は“選抜チーム”)「RED」「スイートMONSTER」の主に3グループに分けられており、楽曲とMVのクオリティーの高さが話題となっている。12月25日には3枚目のシングル「不能ではいられない」をリリースし、ますます勢いが止まらない吉本坂46。今回、CIRCUSに所属する金田哲(はんにゃ)と、REDの榊原徹士に話を聞いた。

──今日はよろしくお願いします。まず初めに…そもそもお二人が吉本坂46のオーディションに応募した理由を改めてお聞かせください。

榊原「僕は吉本の中で“役者班”にいるんですけど、役者班って本当に芸人さんと絡む機会がなくて…まず芸人さんと絡みたい!っていうのが一つ。あとは吉本坂の応募用紙に『グリーン車に乗りたいか』って書いてあったんですよ。で、乗りたいなって思って(笑)」

金田「僕は吉本に芸人になりたくて入ったわけなんですが。この企画を聞いた時に、“芸人がアイドル”って面白いな、今までにないアイドル像ができるなと思って。あとは、欅坂姉さんと日向坂姉さんとずっと一緒にラジオをやってるんですよ。なんか“いい兄ちゃん”的立ち位置だったのに、急に後輩になったら面白いかなって」

──そこは“姉さん”になるんですね(笑)。

金田

「そうですね。欅坂パイセン…日向坂パイセン…ですから(笑)」

──いろんなアイドルグループがありますが、吉本坂46というグループはどんなグループだと思いますか?

金田「いわゆる“坂道シリーズ”のファンの方って多いじゃないですか。吉本坂が出た時『ふざけんな』ってめちゃくちゃ嫌われてたんですよ。めっちゃ炎上して。最初にMVをYouTubeに上げた時はGOODが3000、BADが3000でしたから(笑)。こんなに賛否両論のグループはいないですよね。でもここまでやってきていろんな人が『マジでやってんだ』って思ってくれて。芸人のアイドルグループって、多分アイドル界の中でいうと一番メンタルの強いグループなんですよ(笑)」

榊原「握手会だと、他のレーンに並んでるお客さんを取ろうとしますからね(笑)」

金田「そうそう。お客さんを取るならどんな手でも使うぞ!って(笑)。逆にすごい並んでるメンバーの横のレーンで、ずっとトレエン(トレンディエンジェル)のたかしとかは携帯いじってたり…いろんなとこからギャグも聞こえてきたり。自由度が高くて面白いですよ」

──では、そんな“面白い”グループから今回3枚目のシングルが出ます。まず今回初の表題曲を務めることになったREDの「不能ではいられない」についてお聞かせください。

榊原「初の表題曲をいただけたっていうことで。一つ何か達成感を感じています」

──REDは何といってもMVのダンスがポイントになるかと思いますが。

榊原「今回ユニゾン(全員が一緒の動きをすること)ではなくて、一見一緒に見えるけど、実はバラバラの動きなんです。それを一緒に見せるっていうTAKAHIROさんの振り付けがすごくて。(1枚目2枚目の表題曲も振り付けはダンサー・TAKAHIROが担当している)プレッシャーはあるんですけど、完成した絵を見ると、一緒に見えるけど一緒じゃないものの凸凹感の迫力ってすごいなって」

──REDにはプロのダンサーの方もいますよね。

榊原「SHUHOさん、A-NONさん、まちゃあきさん、そしてタップダンスをけん引しているHIDEBOHさんですね。僕らのメンバーの中にダンスの先生がいるわけですよ。だから困った時にすぐ頼れるし、すぐ対応してくれる…。世界ナンバー1が2人いるんですよ!」

金田「TAKAHIROさんいわく、1枚目2枚目は選抜に合わせた振り付けをやっていたそうで。今回REDが表題曲って決まった時に、TAKAHIROさんが『よっしゃきた! 初めて全部を出せる! ようやく出せる!』って言ってたらしいです(笑)」

──では続いて…CIRCUSの曲「STRAY SHEEP」についても教えてください。

金田「今までの曲は全部テーマがそれぞれ違うんですけど。今回の3枚目は『懺悔』『訴え』がテーマ。“エモい”ってやつですね。和訳すると『迷える羊』ってことで、大人になっても分からないこと…人生とか“正解のないものへの訴え”ですね。いろんな方に共感していただけると思います。今回メンバー内でもめちゃくちゃ評価高いんです。てっちゃんもすぐLINEくれたもんね。ちょっといいよね」

榊原「ちょっとじゃない、めちゃくちゃいいですよ。選抜の人たちがすごいのが、一人一人の表情が強いんですよ。映像にのっかると。芸人さんって普段すごい明るいから、そういう人たちが悩んでるなんて分からないじゃないですか。僕たちを笑わせてくれる存在の人たちが、悩むことがあるんだ…みたいな。すごく引きつけられるんで…エモいです」

金田「今回、次長課長の河本さんがセンターなんですけど、それもすごくいい感じで…。これはもうMVを見ていただきたいですね。REDとはまた違うので」

──今回は表題曲がREDになりましたが、CIRCUSの皆さんの気持ちっていうのはどうなんでしょうか?

金田「もちろん悔しいっていう気持ちはあります。でも僕らは割とメディア露出しているメンバーが多いですし。やっぱり役割分担がありますからね。今度はREDに引っ張っていってもらって、僕らは“広報”役をできれば。いろんな人に知ってもらってる人たちが多いからこそ、今度は逆に僕らがバックアップしていこうと。このままREDは引っ張っていってくれると思います。……そしてあやかりたいです(笑)。なんならREDに入りたいですもん。パンサーの尾形さんも言ってましたよ(笑)」

──チーム同士、互いに意識はされますか?

金田「う~ん、メロンと砂肝くらい違いますからね(笑)」

榊原「だいぶ違う!(笑)」

金田「全然違いますから。憧れはありますよね。なんかあっちのキャッキャ言ってる感じいいなぁ~みたいな。逆にREDはあっちの哀愁いいなぁ~みたいなね」

榊原「ないものねだりってやつですよね」

──では、今2期生のオーディション中ですが…そこは意識したりしますか?

榊原「2期生が入ると…メンバーも変わったりすると思うんですけど、そうなるとまたどうなるんだろう?って思ってます。チームが再編成されるのかなとか」

金田「僕は新しい風が入ってくることで、すごくよくなると思うんです。欅坂先輩、日向坂先輩と彼女たちの初期からずっと一緒にラジオをやってて、2期生が入るところも間近で見てきたので。今回受けてる人たちを見ると、すごい原石はもちろん、ブラマヨ(ブラックマヨネーズ)の小杉さんみたいなベテラン勢もいるわけですよ。とんでもないグループになるんじゃないかなって思いますね。ワクワクしています!」

──“脅威”というより“楽しみ”ということですね。

金田「吉本坂でのパイセンの姿も見せなきゃいけないですからね。ブラマヨの小杉さんとかは後輩になるわけですから(笑)。“小杉くん”になるわけですから」

榊原「いや、絶対言えないでしょ(笑)」

金田「藤井菜央ちゃんも最年少だけど、“小杉くん”ってなると思いますよ。やっぱ吉本は上下関係厳しいですからね(笑)」

──では最後に、今後の活動についての意気込みなどを聞かせてください。

榊原「吉本坂を引っ張っていく存在になりたいって思います。先ほど金田さんがおっしゃっていただいたように、もしバックアップをしていただけるのなら、こんなに頼りになる兄さん方はいないわけですよ。さらにはスイートMONSTERもいるし、次々と限定ユニットもできると思いますし。今話を聞いていて、すごく安心して前に進めるんだなって思いました」

金田「僕らまとまりないようですが、まとまってきています。いびつですけど(笑)。そんなグループが、“そこまでいったか!”というとこまで今後いくと思いますから! 言葉には出しませんけどね。多くの歌手の皆さんが目指す…お年末の…渋谷辺りの…(笑)。今年“坂道シリーズ3グループ”が勢ぞろいって言われてるんですけど。まだもう一つ坂道があるぞと。すごく急な坂道ですけど。この坂道がどこまで上っていくか、注目していただけたらなと思います!」

──ありがとうございました。

インタビューの中にもあった、2期生のお披露目は12月27日。メンバーの増員でますますこのプロジェクトは盛り上がるはず! ますます目が離せない吉本坂46、2020年も注目だ。

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