生放送スペシャル!! 選挙イヤーの2019年を振り返る  選挙ドットコムちゃんねる第6回

前回の予告通り、12月17日に生放送でお送りした選挙ドットコムちゃんねる第6回
番組がスタートして、まだ2か月足らずですが、チャンネル登録者数は1000人を突破
これも番組や当サイトを応援してくださる皆様のおかげとスタッフ一同、感謝しております。

まだよちよち歩きの選挙ドットコムちゃんねるですが、年末スペシャルということで、先週は初の生放送に挑戦しました!
会場はなんと、選挙ドットコムの忘年会会場内の特設スタジオ!

機材トラブルがあり、予定の時刻から15分ほど遅れてスタートした生放送。
さらに音声が多少聞き取りにくかったり、出演者全員が画角に納まりきらなかったりしましたが、この経験を踏まえて、次回はますます精進いたしますので、なにとぞご容赦を!

ここではその内容をざっくりと、そして出演者たちの注目発言をピックアップしました。

とにかく選挙が多かった「選挙イヤー」の2019年総まとめ

千葉 「今回は、選挙イヤーと言われた2019年の選挙を、選挙トピックス・ベスト10を発表する形式で一挙に振り返っていきたいと思います」

  まずは10位から8位までを発表。
  10位  全国で982選挙、第19  回統一地方選
   9位  定数割れ再選挙
**   8位  台風なのに選挙

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乙武 「なんだか春の統一地方選がずいぶん前のことに感じるね」

松田 「今年は夏に参院選もあって、本当に選挙選挙の年でしたからね」

乙武 「災害も多くて、8位の台風被害の中選挙を強行した千葉県君津市では、投票率が激減したとか、国政では公選法的に問題があるんじゃないかって問題(ウグイス嬢買収疑惑、カニ・メロン問題、桜を見る会など)いろいろ選挙制度について考えることも多かった年だったな」

スペシャルゲストによる最新の政党支持率調査、結果発表!

ここで呼びこまれたのが、スペシャルゲストの米重克洋さん
報道ベンチャーとして報道機関などへのニュース速報配信や世論調査を手掛けるJX通信社代表です。選挙ドットコムが行う、政党支持調査などにもご協力いただいています。

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乙武 「どうして政党支持率調査とか、選挙の情勢調査を手掛けようと思ったんですか? 政治や選挙に興味を持ったきっかけは?」

米重 「小2のころから、新聞やテレビの選挙情報とか予想を、ゲーム感覚で楽しんで見てまして。まぁ競馬予想みたいな感じで……」

乙武 「友達と話し合わないでしょ」

米重 「合わないです」

松田 「大丈夫、ウサギ飼ってるもんね。うさぎが友達」(爆笑)

実は松田さんと米重さんは、長年のお付き合いで気心の知れた仲なのだそう。

松田 「選挙の状況調査などは、ずっとマスコミなどが手掛けていて、米重さんのJX通信社はその後発として参入しましたが、高い技術力で正確性が高いと話題になっています」

ここで米重さんより、JX通信社とグノシーリサーチ共同で12月14~15日に実施した、最新の政党支持率調査が発表されました。

詳細、その分析については動画でご確認ください。
桜を見る会が内閣支持率に、どのように影響しているかも深~く切り込んでいます。

予想外の大逆転選挙の裏に「選挙プランナー・松田」あり

今度は、7位から5位までの発表です。

  7位 安倍首相在職日数歴代1位に
  6位 令和に改元
  5位 真夏の大逆転! 埼玉県知事選挙

注目は、長すぎる安定政権の幕の引き方、桜を見る会以降に変化した国会議員のツイート内容についての話題。

また自民党と女性ファッション誌のViViとのプロジェクトについても話題がおよびました。

千葉 「自民党とViViのコラボは、炎上しちゃったという事実だけで『その手の話題は触れたら危険』という空気感が、若い層にも漂ってしまったので、マイナスかなと」

米重 「日本は、政治の話に触れるのはタブーっていう社会的な意識がちょっと強すぎますよね」

松田 「このプロジェクト自体は公選挙法的には問題ないから一概に否定はできないですが、自民党と組んだ講談社側が、事実上自民党のPRをしたことは間違いがないのに『政治的意図はありません』と言い切っちゃったのがまずいと思います。社会的にも政治の話は自粛すべき、みたいな雰囲気がさらに強まってしまった」

 

忘れてはならない注目のトピックが「5位 真夏の大逆転! 埼玉県知事選挙」です。
1か月前の調査では、トリプルスコアで自民党推薦の青島健人氏が優勢だったのに、当選したのは劣勢と報じられた大野元裕氏。
実は、この大野陣営の選挙プランナーとして戦略を練ったのが、当番組のレギュラーゲストの松田さんでした!

米重 「首長選挙では、予想を覆す逆転ってなかなか珍しいケースなんですが、実は松田さんは以前にもこの大逆転劇を成し遂げているんですよね」

過去にも候補者が大逆転当選した実績があるという松田さん。
なんと令和に入って、関わった市区長選は4戦連勝!
本人は「候補者がすばらしいから」と謙遜していますが、松田さん敏腕です。

取材した候補が今年2人も当選したという2人目の特別ゲストは…!?

ここで、新たに加わったスペシャルゲストは、フリーライターの畠山理仁さん
世間では「泡沫」とも扱われてしまう候補を追いかけ続け、「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」という単行本を2017年に上梓した畠山さんですが、本年11月に加筆版が文庫化(集英社文庫)されました。

松田 「今年の春の地方統一選で、やっと当選したマック赤坂さんについても取材されたんですよね」

畠山 「ええ、単行本のときに泡沫候補として紹介したうちの2人が、今年当選しまして。
それが東京都議選のマック赤坂さんと、もうひとりが立花孝志さんなんです。
立花さんは国政政党の党首になっちゃった」

乙武 「泡沫候補の中にも、取材してると『ああ応援したいな~』と思う人と『当選しないほうがいいな』って思う人は出てくるもんですか?」

畠山 「基本的に選挙に出る人はすごく尊敬してます。実際に取材して実感しましたが、選挙の準備とかものすごく大変なんですよ。
春の都議選でも、選挙の届け出書類を取りに来た『泡沫候補』系の方のうち、実際に立候補したのは約3分の1でした。
手続きや周囲との調整、お金の工面とか、選挙に出るには山ほど乗り越えなきゃならないハードルがあるわけで、出るだけすごいよな、覚悟あるな、と。

ただ尊敬はするけど、正直『この人は当選してほしくないな』って人は、います」(爆笑)

ここで畠山さんが遭遇した、逮捕歴もあるアブなすぎるある泡沫候補者のエピソードが披露され、一同仰天。
候補者に「銃で撃たれた

」という衝撃(笑)のエピソードの詳細は、ぜひ動画でチェックしてください!

令和は「選挙に行こう」じゃなくて、「選挙に出よう!」の時代

さて、残りのベスト4を発表です。

  4位 れいわ新撰組躍進
  3位 N国現象 選挙ハックとYouTube
  2位 投票率 48.8% 戦後2番目に低い 第25回参院選
  1位 大量発生 1票差など僅差の選挙

トピックに共通して挙がったのが、多くの人が政治に無関心であることへの問題提起。

畠山 「れいわもN国も、共通しているのは『わかりやすさ』と『活動に参加する際の敷居の低さ』です。
どちらも国民に響きやすい公約を打ち出して、現状に不満を感じしている人が共感しやすいし、YouTubeや街頭演説などを非常にうまく使って、今まで政治に無関心だった若者にも上手にリーチできている。
候補者との連絡もSNSやメールでダイレクトにやりとりできるし、彼らはちゃんとレスポンスしてくれるんですね。
ボランティアにも参加しやすい環境やシステムを工夫して、ちゃんと場を作っていんです。

だから、彼らは実際に議席を取ることができた。
一方で、政治をまじめにやりたいと思っている既存の政治家や候補者は、従来どおりのセオリーをただなぞっているだけで、有権者を取り込めていない。

こういう既存のいい政治家や候補者たちがね、れいわやN国の手法や公選法をしっかり分析して、自分たちなりに有権者に届く新しい選挙活動を工夫できれば、本当の意味で公約や政策で勝負できて、目立ちたいだけの候補者というのは落選していくんです」

松田 「有権者側も、無関心でいると『何も変わらない』どころか、政治を悪い方へ悪い方へと進ませる力に加担していることに早く気が付かないとね」

乙武 「1票差で決まる選挙がこれだけあるってことは、よくいう『俺が投票したところで何か変わるわけじゃあるまいし』なんて言えないもんね。自分の1票で変えられるんだよ! 本当に」

千葉 「有権者が積極的に参加して、候補者は今の時代にあうネット活用なども含めた選挙運動の方法で自分の声を国民に届ける工夫をすることで、選挙というか政治自体がレベルアップしていくということですよね」

乙武 「この番組を見てくださっているみなさんには、ぜひ選挙の大切さを伝える伝道師になってほしいよね」

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畠山 「いやいや。もうね、投票率が低いから『みんな投票に行きましょう』なんていう時代じゃないと思いますよ。これからは『みんな選挙に出ましょう!』って呼び掛ける時代です。

選挙に出る人や政治家が特別な時代は終わりました。
選挙出る人がいなくて無投票が続くと、選挙そのものが地方のお祭りみたいな『継承すべき伝統文化』になっちゃって『選挙活動って、ずっとやってなかったけどどうやるんだっけ?』って本当になってしまう。

逆に、そういう無投票の地区を狙って、意図をもって選挙の3か月前とかに引っ越してきて立候補、無投票で当選して、議員としてその地域を自分たちの思うように変えていこうっていう動きもあるんです。
これってすごく恐ろしいことだし、住んでる人たちも困ることになるかもしれない。

だから、みんな選挙に出よう!
ねっ、乙武さん!」

特別ゲストの畠山さんの熱いオファーに、無頼派MCの乙武さんもタジタジ。

ご紹介した以外にも見どころ・聞きどころ満載の生放送、選挙の裏話とともにエンタメ要素もたっぷりなので、ぜひゲラゲラ笑いながらご視聴ください。

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