[PRONEWS AWARD 2019]Vol.04 ジンバル、三脚の新製品から「カメラサポート・アクセサリー部門」受賞を発表

DJI、Zhiyun、FeiyuTech、Gudsenからミラーレス向けジンバルの新製品登場

2018年は、DJIやZhiyunの一眼レフ用ジンバル新製品の登場が話題になったが、2019年も各社からミラーレスカメラ用ジンバルが次々に登場して多いに沸いた。

DJIは、大人気のRonin-Sをほぼ半分にした重量1.1kgコンパクトなミラーレスカメラ用片手持ち3軸ジンバル「Ronin-SC」を発売。ペイロードは2.0kg以下。新ポジションロックシステムも特徴で、ジンバルのバランス調整がいったん完了していれば再度カメラを取り付ける際にすぐに作業の開始が可能。

Zhiyunは、本体の重量は約980gと軽量ながら、合計総重量3kg前後のペイロードに対応するミラーレスカメラ用片手持ち3軸ジンバル「WEEBILL-S」を発売。CRANE 3 LABやWEEBILL LABでお馴染みのスリングモード(吊り下げ持ちグリップ)への変形機構を搭載。2019年中発売予定の別売ワイヤレストランスミッターを組み合わせれば、フルHD(1080p/30fps)の低遅延映像をジンバルからスマートフォンに伝送可能が可能など、高い拡張性を特徴としている。

DJIのRonin-SC(左)、ZhiyunのWEEBILL-S(右)

FeiyuTechは、本体重量は1.1kgと軽量なミラーレス/一眼用ジンバル「AK2000S」を発売。最大ペイロード2.2kgで、ローアングル撮影やジンバル操作の安定性を向上させる「バーサタイルハンドル」を付属。また、カメラの着脱が簡単に行える「クイックリリースプレート2.0」や、持ち運び/カメラの設置がより簡単になる「軸ロック機構」、新しいグリップデザインを採用している。

Gudsenは、デジタル一眼レフカメラに対応したハンドヘルドジンバル3軸スタビライザー「MOZA AirCross 2」を発売。バッテリーを含む本体重量は、約1.05kg。0.3kgから最大3.2kgのペイロードに対応し、プロユースのデジタル一眼レフカメラまで搭載することができる。専用アプリMOZA Master Appを使うことで、搭載したカメラのバランスを自動調整し、ジンバルのリモートやフォロー制御やモーションタイムラプス撮影も可能。

FeiyuTechのAK2000S(左)、Gudsen TechnologyのMOZA AirCross 2(右)

なお、平和精機工業からも小型カメラ用3軸電動ジンバル「TH-G3」を発表して話題になっているが、発売が2020年1月のために今年はノミネートから対象外となった。

平和精機工業からはビデオ雲台三脚とビデオモノポッドの新製品登場

平和精機工業は、ビデオ雲台三脚とビデオモノポッドの新製品を発売した。

ビデオ雲台三脚の「TH-Z」シリーズは、ALLEXの後継機種で、ALXシリーズより耐荷重が強化され、なおかつ軽量コンパクトになった。ヘッドは、65mmボール三脚とフラットベース三脚、どちらにも取り付け可能なデュアルヘッド仕様。Manfrotto社やSachtler社のカメラプレートと互換性があるスライドプレートは便利だ。

三脚システムの「TH-Z」。システム構成はヘッドの「TH-ZH」、脚の「TH-ZT」、キャリングケースの「RC-10」(左)。ヘッドの「TH-ZH」(右)

モノポッドは、ビデオモノポッドの「TH-M」とビデオヘッド「TH-X H」付きセットモデル「TH-M KIT」を発売。TH-Mは、自立性能はそのままに利便性や操作性、メンテナンス性をさらに改良したHFMPの後継機種。

ミニ三脚部分をフットペダルでロックさせると、ポール部分が回転しなくなるパーフェクトロックを採用。HFMPでは操作がしづらかった、ミニ三脚ロック時のヘッド部分のパン操作をスムーズに行うことができるようになり、マニュアルフォーカスとパン操作の両方を駆使した撮影を快適に行えるとしている。

ビデオモノポッド「TH-M」(左)、ビデオヘッド「TH-X H」付きセットモデル「TH-M KIT」(右)

ATOMOSからは7インチHDRモニターや強力なレコーダー兼スイッチャーや初の小型モニターが登場

1つは、フィールドにおけるプロ映像制作&セット制作向け7インチHDR、映画制作用モニター/レコーダー/スイッチャー「SHOGUN 7」を発売。様々なフォーマット、カメラブランド、パイプラインに依ることなく、柔軟なマスターレコーディングとプロダクションステーションを提供する。

もう1つは、NINJA Vと同じHDR1920×1080ディスプレイとカラー処理を搭載したATOMOS初の小型モニター「SHINOBI」を発売。NINJA Vよりも軽い196gを実現し、バッテリーを中央に搭載することによりバランスを取りやすくなっている。

ATOMOSのSHOGUN 7(右)とSHINOBI(左)

Blackmagic Designは、5インチおよび7インチのモニタリング/収録ソリューション登場

Blackmagic Designは、5インチおよび7インチのモニタリング/収録ソリューション「Blackmagic Video Assist 12G」を発売。SDカードを使用して、フラッシュメモリーカードに収録可能。7インチモデルはSDカードスロットを2つ搭載しているため、収録中でもフルになったカードを交換できる。USB-C拡張ポートも搭載しており、外部USBフラッシュディスクに接続して、直接収録も可能。

Blackmagic DesignのBlackmagic Video Assist 12Gの5インチモデル(左)と7インチモデル(右)

連結するIPLシリーズと小型軽量化を目指したImicroシリーズのVマウントバッテリー発売

アイ・ディー・エクスからはバッテリーの新発売が相次いだ。

1つがVマウントタイプリチウムイオンバッテリーの「IPL-150」と「IPL-98」。昨年の展示会からすでに展示は開始していたが、発売は今年7月だったので今回のエントリーとなった。特徴はPowerLinkと呼ばれるブロックのように繋げて最大4個まで連結が可能で、大容量・大電流供給が可能だ。

もう1つが、Vマウントマイクロタイプリチウムイオンバッテリーの「Imicro-150」と「Imicro-98」。小型サイズながら最大出力154W(14A 11V時)のパフォーマンスが特徴。2つのD-Tap、V-Torchも搭載している。

Vマウントタイプリチウムイオンバッテリーの「IPL-150」と「IPL-98」(左)。Vマウントマイクロタイプリチウムイオンバッテリーの「Imicro-150」と「Imicro-98」(右)

PRONEWS AWARD 2019 配信/スイッチャー部門ノミネート製品

以下が配信/スイッチャー部門のノミネート製品となる。

  • DJI「Ronin-SC」
  • Zhiyun「WEEBILL-S」
  • FeiyuTech「AK2000S」
  • Gudsen「MOZA AirCross 2」
  • ATOMOS「SHOGUN 7」
  • ATOMOS「SHINOBI」
  • Blackmagic Design「Blackmagic Video Assist 12G」
  • 平和精機工業はビデオ雲台三脚「TH-Z」
  • アイ・ディー・エクス「IPL-150」「IPL-98」
  • アイ・ディー・エクス「Imicro-150」「Imicro-98 」

何が受賞するのか…?発表は、次頁!

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