県、公務で参加禁止 政治資金パーティー

 県の東京事務所職員が、県選出国会議員が東京都内で開いた政治資金パーティーで受け付けなどを手伝っていた問題で、県は24日、公務として職員がパーティーへ参加することを禁止したことを明らかにした。公務員の中立性に誤解を持たれないようにするため。受け付けなどの依頼に応じない方針は既に決定していた。
 県人事課や東京事務所によると、同事務所の職員はこれまで国会議員側からパーティーへの招待を受けた際、情報収集や人脈づくりの場になるとして、公務の延長として参加してきた。
 時間外手当などは支給しておらず、地方公務員法で定められた政治的中立性には触れないものの、疑念を抱かれないよう整理すべきと判断した。10日に「公務として参加しない」との方針を職員に周知した。
 河野知事はこれまで、職員のパーティー参加について「公務員が立ち入ることの是非はよく考える必要がある」とし、対応を検討する考えを示していた。
 この問題で、県職員は少なくとも2016年以降、県選出の3国会議員のパーティーを手伝い、参加もしていたことが確認されている。

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