「ポツンと一軒家」所ジョージが「毎回反省」、林修は「現代の奇跡」と激賞

日本全国の人里離れた場所に、なぜかポツンと存在する一軒家へ赴き、そこに暮らす人の理由や経緯などに迫る、テレビ朝日系の「ポツンと一軒家」(日曜午後7:58=ABCテレビ制作)。日曜夜という視聴率激戦区にあって、特番時代から高視聴率をたたき出しているが、2018年10月からスタートしたレギュラー放送から1年を経て、MCの所ジョージ、パネラーの林修が番組への思いを語った。

たった1枚の衛星写真から探し出す人里離れた一軒家と、そこに住む人々を1年以上にわたって見つめ続けてきたMCの所は、「自分が怠けているつもりはないけど、ポツンと一軒家に住む人たちを見ちゃうと、毎回反省ですよ」としみじみ。そして同じく番組スタートからパネラーとして出演してきた林は、「現代の奇跡だと思ってます。こういう方々がこういう暮らしを続けていたということをまったく想像できませんでしたし、今この時代にこういう番組が支持されるということも予想できませんでした」と感慨深げに語る。

「登場した皆さん、一人一人が信念を持って丁寧に暮らしている方ばかりです。都会人とはまったく違った感覚をお持ちで、本当にハッとさせられることも多いです」と林が言うと、所も「今日の収録でも、最後におうちの方がディレクターにうどんをごちそうしてくれてたんですけど、山奥にあるうどん玉は僕らの価値と、振る舞う側の価値とでは全然違ってると思うんですよ。決してお金のかかったぜいたくなものではないんだけど、価値観次第で幸福度も変わるというかね」と、ポツンと一軒家に住む人々から教えられることも多いと言う。

「日曜夜のゴールデンタイムにしては地味な番組」と所が言うように、絵的に派手なものはほとんど出てこない。しかし、「このアイデアをイチから出して、そのコンセプトを実現するために日々走り回ってくれているスタッフには、ただ感謝しかないです」と林は賛辞を送る。さらに所は「現地に行くディレクターさんが、すごく丁寧な言葉遣いで接してて、それもいいなと思うんですよ。乱暴な感じがまったくないので」と人気の秘訣(ひけつ)を分析。林も、「聞いたところによると、本当に(取材の)空振りも多いんだそうです。とにかくたくさん撮っていく中で、うまくいった時だけで番組を成立させてくれているんだから、ありがたいですよね」とスタッフの苦労をねぎらった。

また、これからどんな番組にしていきたいか、という質問に対して、所は「ポツンと一軒家にこだわらず、『片っ端から一軒家』でいいんじゃないかなと思いますよ。別番組として始めればいいのにね。『普通の一軒家』でも絶対面白い話は出てきますよ」とアイデアを提案。一方の林は、「僕はもう、このままでいいなと思ってて。奇をてらって新しいことをやらなくても、このまま皆さまの声をディレクターが丁寧な対応で地道に生の声を伝えてほしい。僕は変化を求めてないですね」と番組に登場する一軒家のように、長く変わらない『ポツンと一軒家』であってほしいと語った。

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