大物獲得狙うドジャース ピーダーソンやシーガーの放出も検討

トレード市場でフランシスコ・リンドーア(インディアンス)やムーキー・ベッツ(レッドソックス)といった大物スター選手の獲得を狙っているドジャースだが、大型トレードを決行する際に放出要員となる可能性のある選手の顔ぶれが徐々に明らかになってきた。ジ・アスレチックのアンディ・マクローは、対価が適切であれば、ドジャースがジョク・ピーダーソンやコリー・シーガーの放出に踏み切る可能性があることを伝えている。

27歳のピーダーソンは、2010年ドラフト11巡目指名でドジャースに入団した生え抜きの外野手で、今季は4年ぶり2度目の規定打席到達を果たし、打率.249、36本塁打、74打点、OPS.876と各部門で自己ベストの成績をマーク。来季が年俸調停期間のラストイヤーとなり、来季終了後にフリーエージェントとなる。一方、25歳のシーガーは、2012年ドラフト1巡目指名でドジャースに入団した生え抜きの遊撃手で、2016年にナショナル・リーグ新人王を受賞。故障により26試合しか出場できなかった昨季からの復活を目指した今季は、リーグ最多の44二塁打を放ち、打率.272、19本塁打、87打点、OPS.817と及第点の数字を残した。来季が年俸調停期間の2年目で、フリーエージェントまであと2年保有可能である。

マクローは、ピーダーソンやシーガーがトレード要員となる可能性があることを伝える一方、リンドーアやベッツを獲得するのであれば、リンドーアとシーガー、ベッツとピーダーソンといった1対1の交換では対価が不足していることを指摘。ドジャースは自軍のレギュラー選手に加えて若手有望株を放出することが必要不可欠と見られる。ただし、ドジャースはプロスペクト内野手のギャビン・ラックスの放出を拒絶している。

しかし、ドジャースにはラックス以外にも多くの若手有望株がおり、プロスペクト右腕のダスティン・メイやプロスペクト捕手のケイベルト・ルイーズらを交換要員に含めることで、スーパースター獲得に見合う交換要員を準備することができると考えられている。ドジャースのスーパースター獲得は実現するのか。今後の動向に注目したい。

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