火山噴火予知連 「噴出現象注意」 箱根山で見解

 国の火山噴火予知連絡会(会長・清水洋九州大大学院教授)は23、24の両日、定例会合を開き、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)の箱根山(箱根町)について、「大涌谷周辺の火口域では活発な噴気活動が続いているため、火山灰などの突発的な噴出現象に注意が必要」とする評価をまとめた。

 10月に警戒レベルが1に引き下げられてから初の定例会合。5月に急増した火山性地震について「9月に減少し、活発化する前の状態に戻った」と分析。3月中旬頃からみられていた山体膨張の地殻変動は「現在はほぼ停滞している」とした。

 一方で、大涌谷の噴気については、「(観測史上初の小噴火が起きた)2015年以降、高い状態が継続している」として注意喚起した。

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