来夏の花火大会、市制70周年で盛り上がるはずが…五輪で警備員確保できず中止決まる 兵庫・加古川

©株式会社神戸新聞社

今年8月に開催された「加古川まつり花火大会」=加古川河川敷

 兵庫県加古川市は25日、毎年8月に加古川河川敷で開催する「加古川まつり花火大会」を来年に限り中止する、と発表した。7月24日~8月9日に東京五輪があるため、兵庫県警の警察官が東京などへ派遣され、例年と同様の警備態勢は困難と判断した。

 花火は加古川まつりのメインイベントとして、同市と実行委員会が開く。今夏は約5千発が打ち上げられ、約9万人が会場で見物した。来年は同市の市制70周年で、いつも以上の盛り上がりが期待されていた。

 市によると、今夏は加古川署員ら県警の警察官約360人が雑踏警備や交通規制に当たった。ほかに民間の警備員約740人や市職員約370人も配置したが、来夏は中心的な役割を担う警察官を十分に確保できない可能性が出てきた。

 開催時期をずらすことも検討したが、加古川河川敷を使用するイベントが他にも多いことなどから断念。岡田康裕市長は「安全確保に不安があり、無理はすべきでない」と話した。2021年は開催する方針だが、警備などにかかる費用が増えていることから「実施方法を考える良い機会」として見直す可能性も示唆した。今夏の警備や安全対策の費用は6千万円以上かかっている。

 同様の理由で県内では既に三田、豊岡、川西、伊丹市などが、花火大会の中止を決めている。(切貫滋巨)