カマキリ先生が冬の森で“オサボリ”!「正月から虫の映像なんてほかにない」

俳優の香川照之がカマキリ先生に扮(ふん)する、NHK Eテレの人気“昆虫番組”のお正月スペシャル「香川照之の昆虫すごいぜ!『お正月スペシャル カマキリ先生☆冬の森でオサボリ!?』」が、2020年1月1日(午前9:00)に放送される。

同番組は「人間よ!昆虫に学べ」をテーマに、香川がカマキリの着ぐるみ姿の“カマキリ先生”となり、大好きな昆虫の生態を紹介する教育番組。今回カマキリ先生は冬の森の美しき宝石「オサムシ」掘りに挑むほか、森のこたつでトークも展開。番組史上最もハードだったと語るコスタリカ編の未公開映像や、作詞家デビューとなった歌「はらぺこカマキリ」に込めた思いなど、カマキリ先生が2019年を振り返りながら、2020年はどんなパワーアップをとげるのか、あふれる昆虫愛を語る。

今回のスペシャルについて香川は「一応、冬は、昆虫はお休みってことになっているはずなのに、いつもながら強引な企画だと思います」と笑いつつ、「でも、今、虫は地下にいたりして、寒い冬を頑張って越しているんだなということを想像してみたり、今年も虫と一緒にいるぞ!という決意を確認できたりするという意味では、いいですよね。何よりも、元日からこうして昆虫のことを皆さんに伝えられるというのがありがたいです。正月から虫の映像を流すなんて、こんな番組ないですよ、ほかに。いっそのこと、6時間くらい流してみたらどうですか、ずっとカマキリで」と次回の提案。

冬の森での昆虫探索については「なかなか難しいのがいいですね。最近はそれがいい。オニヤンマみたいに割と簡単に網にざわざわ入って9匹もとっちゃうなんて時代もありました。それもいいけど、その時代はいわば子どもでしたね。今は私ももう大人ですよ。苦み走った感じで、このとれない良さを痛感するという、それもいいですね」と大人だからこその楽しみがあったと報告。

メインターゲットとなったオサムシについては、においが印象的だったそうで「オサムシはとてもキレイで、もはや私の中ではハンミョウと同じくらいです。でも、あんなにキレイなのに、ブーッって、化学反応で臭いにおいを出すってすごいですね。それを考えると、あの小さな体であれだけのパワーをよく出せるなと、やはり、小さくてもバカにできないという昆虫の奥深さを感じましたね。撮影を終わった今でも、オサムシを触った手にかすかにニオイが残っていますね。さざ波のように」と振り返った。

また、オサムシのキレイさを見てほしいという香川は「オサムシという地味な名前ですが、雰囲気がとてもある虫だということを知ってほしいです。それが私も新たな発見でした。また、どうしてもカマキリの卵やカブトムシの幼虫など、ほかの虫も探してしまうクセが抜けないですね。結果として、ほかの虫もゲットできました。その寄り道も、もはや見どころです。そして、後半のこたつコーナーは楽しくて少ししゃべりすぎましたね。あっという間に日が暮れてしまいました。そこも見ていただければ」と見どころポイントを語った。

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