【考察】実は……ワームの色ごとに“硬さ”が違うみたいなんです。 ワーム選びで誰もが気にする『色』。しかし、その色ごとに硬さが違うことを気にしている方はどれだけいるでしょうか?今回はちょっと深いワームの色ごとの硬さについての考察をお届けします。

ルアー釣りに欠かせない『ワーム』

どんなルアー釣りでも欠かせないワーム。ワームを選ぶ際には、まず形状と色を重視しながら選ぶと思います。

その中で、色によってワームの硬さが違っていることを気にしたことはあるでしょうか?

今回はバス釣りのワームに絞り、ちょっと奥深いワームの色ごとの硬さに関する考察記事をお届けします。

ワームの硬さを決める2つの色要素

ワームには、各メーカーが工夫を凝らしたさまざまなマテリアルが使われています。

そのマテリアルが同一のものであるとした場合、ワームの硬さを決める色の要素には以下の2つが考えられます。

ボディ素材の色

上記画像は、同じワームのグレープカラーとパンプキンカラーを並べた画像です。奥のパンプキンカラーのほうがより垂れ下がっていることが分かると思います。

基本的には色が濃いものであるほど、ワーム本来のマテリアル+αが多くなるので、ワームは硬くなる傾向があります。

例えばブラック系やグレープ系は硬めで、クリア系やウォーターメロン系は柔らかい傾向があります。

中に入れられたラメ

ワームの色において欠かせないのがラメ。ラメには多角形のもの、また粉末状に細かくされたものまであります。

さらにはワームに入れられている量も様々。

基本的に入っているラメの量が多いほど、ワームは硬くなります。

ワームの硬さで何が変わる?

ではワームの硬さが変わると、何が変わるのでしょうか?

実際に色ごとの硬さを使い分けて感じることは、以下の3点です。

アクション

ワームは硬さによってアクションが変わります。

硬ければキビキビとしてピッチの速いアクション、柔らかければゆっくりと大きく動くアクションになります。

特にジグヘッドワッキーでワームを使うと、その違いを大きく感じられると思います。

針持ち

ワームを使っているとだんだん裂けたり、千切れたりしてしまうもの。ワームが硬ければ針持ちもおのずと良くなります。

特に活性が高く、連続ヒットしているような状況で効率よく釣るには、硬いほうが手返しよく釣ることが出来ます。

またワームのズレが少ないので、根掛かりしにくくなるメリットもあります。

喰い込み

ワームの硬さは、魚の喰い込みも左右します。

バスに関しては、基本的に硬いほうがより長い時間、ワームを口にしている傾向があるようです。

ただしワームが硬いと、活性が低い時等、口の中にワームが入りきれないこともあります。

実際の使い分け

筆者はワームの硬さを、主にバスの活性と水温で使い分けるようにしています。

水温が高い時は硬いワーム

例えば活性が高いと想定されるシチュエーションでは、硬いワームを使い、アクションのピッチを速くして見切られにくいようにします。また針持ちの良さを活かして手返しを良くし、よりキャッチ数を伸ばせるようにします。

水温が低い時は柔らかいワーム

逆に低活性な場合は柔らかいワームを使い、動きの変化や水押しを大きくして誘います。これで低活性なバスに気付いてもらいやすく、喰い込んでもらいやすくします。

また水温が一桁台の場合は、ワームの素材が硬くなる傾向があるので、その状況では柔らかいワームを意識的にセレクトして使っています。

色ごとの硬さで釣果が変わるかも?

見た目の使い分け以外に、硬さもチェックしてみたい色選び。色選びの際には、硬さも違うのでは?なんて考えながら選んでみると、よりルアー釣りの奥深さに気付けるかもしれません。

例えば、「ツートンカラーはどうなの?」なんて疑問も浮かんできたりするでしょう。上下で色が違う=硬さが違う=アクションが変わるなんてことも考えられるかもしれませんよ?

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