県外から届いた宅配の荷物を開けると…有毒の特定外来生物「セアカゴケグモ」21匹の死骸 長野県では2例目の確認

 長野県松川町の住宅に届いた宅配の荷物の中からセアカゴケグモ21匹の死骸が見つかりました。県によりますと、健康被害の報告などはないということです。

今月20日に長野・松川町で確認されたセアカゴケグモ 提供:長野県

 県によりますと、今月20日、松川町の住宅で、県外から届いた宅配の荷物を住民が開けたところ、体長1センチほどのクモ1匹と体長1ミリほどのクモ20匹の死骸が見つかりました。その後、専門機関で調べたところ、全て、特定外来生物に指定されているセアカゴケグモのメスであることが分かりました。

セアカゴケグモは、オーストラリア原産で毒を持ち、かまれると針で刺したような痛みを感じて、赤く腫れ上がり、吐き気や腹痛などを引き起こす恐れもあります。

今年8月に長野・飯田市で確認されたセアカゴケグモ 提供:長野県

 県によりますと、かまれた人や健康被害を訴える人はいないということです。町の職員がすでに住宅周辺に殺虫剤を噴霧し、別の個体の発見もないことから、「他の個体が逃げた可能性は低い」としています。

 県内でセアカゴケグモが確認されるのは、今年8月の飯田市に続き2例目です。

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