箱根駅伝、寄木細工のトロフィー 町役場で展示

山口町長(右)にトロフィーを手渡す金指さん=箱根町役場

 新春恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、来年1月2、3日)で、神奈川県箱根町が往路優勝校に贈る箱根寄木(よせぎ)細工のトロフィーとメダルが18日、披露された。箱根寄木細工伝統工芸士の金指勝悦(かなざし・かつひろ)さん(79)が毎年手掛け、24作目。ここ数年はその年の話題や出来事を題材に制作しており、今回は「平成から令和へ」をテーマにした。

 トロフィーは台座も含めて高さ40センチ、重さ4キロ。「明るい未来に」との願いを込め、色の異なる円すい形の寄せ木を二つ積み重ね、明るい方を令和に見立てたという。出典元となった万葉集の歌にちなみ、台座には梅の花をあしらった。

 町役場でトロフィーを受け取った山口昇士町長は「シックな感じで良い、寄せ木の模様がしゃれている」と笑顔。金指さんは「駅伝は激戦を期待したい。どんな感動を与えてくれるか楽しみ」と話した。

 27日まで町役場本庁舎1階で展示される。

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