「『福』持ち帰って」 令和初の正月、百貨店福袋出そろう

横浜高島屋は改元を意識し、和装で写真撮影ができる福袋を提案する(同店提供)

 令和初の正月を前に、大手百貨店の「福袋」が出そろった。2020年は東京五輪・パラリンピックに関連する体験企画や、改元を意識した商品などが数多くそろう。各社は「一年最初のお買い物を楽しんで、福を持ち帰っていただきたい」とPRする。

 そごう横浜店(横浜市西区)は1月1日に初売りを開催。元日営業8年目となる今回は、約5万2千個の福袋を取りそろえた。注目は「体力づくり、美と健康」を柱にした商品。東京五輪・パラリンピックの開催に伴い「自らも鍛えて、スポーツを楽しむ一年にしていただければ」と、アスリートの専属トレーナーが指導してくれるパーソナルジム体験福袋や、5種類のエクササイズで減量を目指すダイエット福袋などを提案した。

 また、15年ぶりにサッカーのJリーグ1部で優勝した横浜F・マリノスの観戦チケットやバックヤードツアーなどがセットになったプレミアム観戦福袋を1組(12人)限定で用意した。

 1月2日から初商を行う横浜高島屋(同)は800種類超の福袋を取りそろえる。「令和初」の正月を意識し、新元号発表時に「令和」の文字を書いた書道家・茂住(もずみ)菁邨(せいそん)さんが客の希望する文字を半紙に書いて進呈する福袋や、女性が十二単(ひとえ)、男性が束帯を着用してカップルで撮影できる体験ものも企画した。

 開業15周年を迎えた「みなとみらい線」の駅員の仕事を体験できる福袋も用意。制服を着用して駅に立つほか、駅施設の裏側も見学できるといい、横浜高島屋は「親子で楽しい思い出を作っていただければ」と話す。

 同じく2日に営業を開始する京急百貨店(同市港南区)は、スポーツ観戦と宿泊がセットになった福袋を展開する。

 アーチェリーの観戦ツアーの福袋は、来年3月21、22の両日に静岡県で開催される「東京五輪代表2次選考会」を観戦できるほか、新幹線の往復乗車券や宿泊券がセットになっている。

 また、バスケットボール女子日本リーグや、馬術の観戦ツアーなどの福袋もそろう。同社は「東京五輪、パラリンピックに向けて機運を高めるきっかけにしていただければうれしい」と話している。

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