鷹、ムーア獲得で外国人は大量9人に… 日本人扱いのバレ含めどう使う?

ソフトバンクが獲得を発表したマット・ムーア【写真:Getty Images】

バレンティンに続き、ムーアの獲得で今オフの補強は2人に

 ソフトバンクは26日、来季の新戦力としてタイガースからFAとなっていたマット・ムーア投手が入団すると発表した。ムーアはメジャー通算54勝を誇る左腕で、先発として期待される。

 2007年のドラフト8巡目でレイズに入団したムーア。2011年にはMLB公式の有望株ランキングでトラウト、ハーパーに続く全体3位、投手としては全体1位の評価を受けていた。2012年にメジャーで11勝を挙げると、2013年にはオールスターにも選出され17勝をマークした。

 2014年にトミー・ジョン手術を受けた。2016年には復活して13勝を挙げたが、今季は2試合の登板に終わっていた。メジャー通算で181試合に登板し、54勝56敗、防御率4.51の成績を残している。

 ソフトバンクは今オフ、前ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手に続く2人目の新外国人獲得に。今オフはミランダ、スアレスの2人を放出したが、キューバ政府と交渉中のデスパイネ、グラシアルの残留が決まれば、バンデンハーク、スチュワート・ジュニア、モイネロ、サファテ、コラスと9人の助っ人がチームに在籍することになる。

 バレンティンはFA権を所持しており来季からは日本人扱いで外国人枠には影響しない。それでも、外国人は8人。4人だけしか起用できない外国人枠の中で、この多士済々の顔ぶれをいかに起用していくのだろうか。

最も有力な形は登録と抹消を繰り返してのバンデンハークとムーアの先発起用か

 コラスとスチュワート・ジュニアは育成主眼のため、軸足はファームに置くことになるだろう。サファテは股関節の手術から復帰を目指してリハビリ中ながら、どこまで状態を取り戻せるかは未知数。現時点で1軍の戦力としては計算できないだろう。

 となると、バンデンハーク、ムーア、モイネロ、デスパイネ、グラシアルの5人が主に1軍の4枠で起用されることになる。今季の戦いぶりを見ると、セットアッパーのモイネロ、そしてグラシアル、デスパイネの2人は不可欠。となると、今季のミランダのように、登録と抹消を繰り返しながらバンデンハークとムーアを先発として起用する形が最も有力な形か。

 先発ローテが手薄となれば、バンデンハークとムーアをローテに入れて、モイネロ、デスパイネ、グラシアルのうち1人を1軍の登録から外す。リリーフ陣が日本人投手だけで回せるようであれば、バンデンハーク、ムーア、デスパイネ、グラシアルでの4枠の使い方も面白い。

 サファテが復活を果たし、コラスやスチュワート・ジュニアが台頭してきた際には、首脳陣は頭を悩ますことになるだろう。レギュラー9人ではなく、レギュラークラスを15人、20人と多くチームに揃え、高いレベルで選手の起用の幅を持たせることを目指しているソフトバンクの編成。来季もまた、充実の戦力層となりそうだ。(Full-Count編集部)

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