アーセナルは過去10年で疑わしい移籍劇を行い、数回にわたって移籍金レコードを更新してきた。アーセン・ヴェンゲルは補強面でしばしば批判されてきたが、ウナイ・エメリ就任後に改善されたかと言われれば微妙だ。今回は2010年代からの約10年で起きた最悪の移籍と最高の移籍を6つ取り上げた。
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過去10年でベストだった移籍
ロラン・コシエルニー:2010-2019
ロリアン→850万ポンド、353試合、17ゴール
アーセナル守備陣の改善が議題に上がっていた時代、入れ替わる選手の中でディフェンスリーダーとしてまとめてたのがコシエルニーだ。倹約家のヴェンゲルが獲得したフランス代表は、通算350試合に出場するなどいい取引だったことを隠すわけにはいかない。
サンティ・カソルラ:2012-2018
マラガ→1500万ポンド、180試合、29ゴール
攻撃的MFとしてアーセナルに到着したカソルラは、セントラルのどの中盤ポジションでもこなすマルチぶりを発揮。北ロンドンでのキャリアがそのままケガのキャリアとイコールになるくらい靱帯損傷と戦ってきたカソルラは、アーセナルの中盤で最高の選手の一人といえるだろう。
アレクシス・サンチェス:2014-2018
バルセロナ→3500万ポンド、166試合、80ゴール
マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナなどビッグクラブでプレーしたサンチェスは、アーセナルでの日々は最高の状態だった。他を圧倒する得点感覚で、ティエリ・アンリ以来のインパクトをサポーターに残す。故に、ファンにとってはユナイテッド移籍よりもアーセナルでの素晴らしい時間を思い出すべきかも知れない。
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過去10年でワーストだった移籍
パク・チュヨン:2011-2014
モナコ→300万ポンド(初期費用)、7試合、1ゴール
パク・チュヨンがアーセナルに加入したとき、ヴェンゲルは次のように述べた。「彼は攻撃に真のクオリティをもたらし、チームで貴重なストライカーになるだろう」。しかしパクはクラブでわずか7試合の出場に留まり、セルタ・ビーゴやワトフォードにレンタル移籍するなど完全にお荷物となってしまった。
スコドラン・ムスタフィ:2016-現在
バレンシア→3500万ポンド、124試合、9ゴール
ムスタフィに支払われた3500万ポンドはアーセナルがDFに費やした最高額であり、それ自体が期待の表れを物語っている。移籍当初は好調なスタートを切っていたムスタフィだったが、みるみるうちにプレーの質を落とし、この夏にはエメリから事実上の戦力外扱いとなった。
ダビド・ルイス:2019-現在
チェルシー→800万ポンド、18試合、2ゴール
夏の間センターバック探しに奔走していたアーセナルは、ロンドンのライバルであるチェルシーからダビド・ルイスを獲得した。800万ポンドという移籍金は、一部の人にとっては良好な取引のように見えたが、これまでのところダビド・ルイスは災害という他ないだろう。アーセナルは今季リーグアウェイ戦で2勝を収めているが、どちらの試合もダビド・ルイスは出場していない。