年末年始に整理しておくべき細かいお金周りのこと

キャッシュレス時代の到来で、支払い手段が現金、クレジットカード、電子マネー、コード決済と増えています。おトクなキャンペーンも増えたため、カードや、コード決済、いろいろ試して増えすぎてしまったという人もいるかもしれません。新年を迎えるにあたって、お金周りのあれこれをどう見直したらよいのかを今回は考えてみたいと思います。


使いやすいコード決済、使いづらいコード決済

Pay決済やスマホ決済と呼ばれることもあるコード決済。2018年末から一気に加速したコード決済は、本当に多くの企業が参入してきています。各社がキャンペーンを展開していたため、複数のアプリをダウンロードしている人も多いですよね。

キャンペーンが世の中を賑わせてから早1年。そろそろよく使うコード決済とあまり使わないコード決済という色分けができるころではないでしょうか。増えすぎた結果、所持金の把握ができなくなったり、支払い履歴が把握できなくなっている人も……。

ポイントバックなどのキャンペーンも落ち着き始めているので、ここで一度コード決済アプリを見直してみるのもよい時期かもしれません。

どこのコード決済が使いやすくてどこが使いづらいかは、人によってさまざまで、銀行と紐づけしたい人、クレジットカードと紐づけしたい人、普段からよく使うアプリと連動しているから使いやすいと感じる人など、視点も違ってきます。

まずはスマートフォンであればアプリのフォルダー分けをして、使っていないコード決済アプリをまとめてみましょう。そのときにアプリ内に残高があれば使いきってしまったほうが安全です。残高があるのに削除してしまったらもったいないですよね。

フォルダー分けをして半年、1年経った時点でやはり使っていない状況であれば、登録もアプリも削除してもいい頃合いです。

クレジットカードはどう使う?

ひと昔前はクレジットカードの使い方は1枚に集約してポイントを貯めようとなっていましたが、今はその限りではありません。

例えばよく行くスーパーがクレジットカードを発行していて、ポイント倍付けデーや5%オフデーなどがあれば、節約になる可能性があります。

特定の店で使うためのクレジットカード以外は1枚に集約するとしても、カードに貯めたポイントで何をしたいかをしっかり意識する必要があります。貯まったポイントをそのままショッピングに使えるネットショッピングモール系のクレジットカードや、ポイントをマイルに換えて特典航空券を狙うための航空会社系クレジットカードなど、自分の目的に応じたものを1枚メインカードするようにしましょう。

クレジットカードに関しても持ちすぎは厳禁。クレジットカードは存在しているだけで、悪用される可能性がゼロではなくなるわけです。使っていないカードだけに支払い管理に目が行き届かず、知らない間に悪用されていたという人もいます。完全に使っていないクレジットカードは解約してしまいましょう。

固定費で支払い手段を変えられるものはない?

今は、現金で支払うよりもクレジットカードやコード決済で支払ったほうがポイントが付いたり、還元されたり、おトクなケースが多々あります。

また光熱費や一部の税金、個人年金、病院や薬など、クレジットカードで支払えるものも増えてきました。固定で払っている人にとっては大きな金額です。一部の公的な支払いはクレジットカードで支払えてもポイント対象外の場合もありますが、支払いに行く手間が省けたり、クレジットカードの明細で一括管理できるメリットもあります。

固定費の支払いを一度洗いだし、年の区切りに見直しを検討するのもいいのではないでしょうか。

通帳の記帳も忘れずに

キャッシュレス化が進み、数年前に比べてATMに行くことが減っているかもしれません。ましてや通帳を記帳するというタイミングもなかなかないですよね。たまに記帳してみたら、ないと思っていた預金があったという話も珍しくありません。最低でも年に1回は通帳の記帳をおすすめします。

また銀行の口座をネット管理しているのであればネット上で入出金管理ができますが、さかのぼれる期間が定められている銀行も多いので、できればデータを自分の手元にエクスポートする(書き出して保存)などしておいたほうが安心です。


便利な手段が増えているのはよいことですが、それによって支払い手段も持ち金もあちこちに散らかってしまい把握できない……というのは本末転倒。自分にあったものを見極める機会としても、年末年始に一度見直してみることをおすすめします。

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