台風被害の国道413号、通行止め解除 相模原、避難所も閉鎖

土砂崩れによる被害から復旧した国道413号=相模原市緑区青根

 台風19号で甚大な被害を受けた相模原市内で26日、東京五輪の自転車ロードレース競技のコースにもなっている国道413号の通行止めが解除され、県内で唯一、開設されていた避難所が閉鎖された。

 通行止めが解除されたのは、土砂崩れで崩落した同市緑区の国道413号の青野原─青根間(約5.9キロ)。

 8カ所が破損し、うち道路の基礎や擁壁が大規模に崩落した2カ所は国が、6カ所は市が工事を行ってきた。

 ただ、一部に交互通行区間が残っており、20年1月16日から3月下旬ごろまで、一部区間を再度通行止めにして集中工事を行い、完全復旧は2020年3月下旬になる見通し。

 通行止めにより、青根地区や山梨県道志村方面を往来するのに大きく迂回(うかい)しなければならず、地元住民から早期復旧を求める声が上がっていた。

 一方、26日に閉鎖されたのは、同区牧野の藤野農村環境改善センター内に設けられていた臨時避難所。

 区によると、周辺で大規模な土砂崩れが発生したため、10月14日に開設され、最大で10世帯22人が避難した。

 最後まで身を寄せていた2世帯4人のうち、1世帯3人が自宅に、1世帯1人が民間住宅の家賃を市が支払う「みなし仮設」に転居したという。

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