11月のリンゴ輸出、量、金額とも前年比30%増

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 財務省が26日発表した貿易統計によると、2019年産国産リンゴの11月の輸出量は前年同月を30%上回る5380トンだった。輸出金額も30%増の22億1713万円。9~11月の累計は輸出量が前年同期比8%増の1万2225トン、金額は同2%増の46億9754万円で、輸出量、金額ともに過去最高となり、輸出は好調に推移している。

 国産リンゴの輸出は9割が青森県産とされ、19年産は9月から20年8月までが主な輸出期間となる。

 11月の輸出実績を地域別にみると、最大輸出先の台湾への輸出量は前年同月比41%増の4111トン、輸出金額は同38%増の16億8320万円。香港は輸出量が同7%増の808トン、金額は同12%増の3億3300万円だった。

 本年度は台湾で贈答需要が高まる春節(旧正月)が1月25日で昨年より1週間以上早いため、春節向けの出荷が昨年より前倒しで進み、11月の輸出量が増えたとみられる。また香港ではデモの影響が和らいだほか、家庭用として人気の黄色品種「王林」の出荷が始まり、荷動きが好転した。小玉リンゴの引き合いが強いタイは、今年から新たな植物検疫条件が発動され10月まで輸出が伸び悩んでいたが、11月に入って持ち直した。

 県国際経済課によると、台湾、タイ向けは王林や小玉リンゴの在庫が足りず、注文に応えきれていない状況という。同課の荒木泰久課長は「台湾のけん引によりここまでは順調だが、春節の需要が終われば輸出が伸びない可能性がある。南半球産のリンゴが出回り始める前の2月に、台湾でどこまで販売を伸ばせるかが今後の鍵になるだろう」と話した。