利用者の飲料盗む 県立障害者施設の職員を停職処分 「ばれないと思った」

神奈川県庁

 県と県教育委員会は26日、県職員2人と公立学校教員2人の計4人を停職などの懲戒処分とした。

 県は県立障害者支援施設「さがみ緑風園」の男性主事(33)について、2月から5月の4回、夜間巡回中に利用者のペットボトル入り緑茶飲料計6本907円相当を盗んだとして停職6カ月とした。同主事は「ばれないと思った」などと話しているという。

 また、精神保健福祉センターの50代女性主査を減給10分の1(1カ月)とした。同主査は中央児童相談所に在任中、臨時的任用職員の社会保険加入手続きを失念。昨年3月、「社会保険不適用」とする厚生労働省の文書を偽造し、事態の収束を図ったという。

 一方、県教委は学校に届いた無料券などを無断で販売した横須賀市立鴨居小学校の男性教頭(54)を停職1カ月とした。同教頭は26日付で依願退職した。県教委によると、昨年12月から今年8月ごろにかけ、廃棄予定の新聞約300部に印刷されていたスキーリフト無料券や出版社から学校に送られた書籍など(計4万円程度)をフリーマーケットアプリに出品した。

 このほか、台湾への修学旅行中に禁止事項の飲酒をしたとして、県立七里ケ浜高校の男性教諭(35)を減給10分の1(6カ月)とした。

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