能作が台湾企業と合弁会社 アジア市場の開拓目指す

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鋳物の製造現場を見学できる能作の施設=高岡市オフィスパーク

 鋳物メーカーの能作(高岡市オフィスパーク、能作克治社長)は、台湾企業と合弁会社を設立し、中国や台湾を中心にアジア市場の開拓に乗り出す。金属用の3Dプリンターなど合弁相手側が持つ最新の技術力に能作の伝統技術をプラス。素材とデザインを生かした新ブランドを立ち上げ、日用品からアート作品まで幅広く展開する。(西部本社・荒瀬洋介)

 合弁会社は、金属製品製造の台湾企業「LOTA(ロタ)グループ」と来年2月に設立する。能作が海外企業と合弁会社を設立するのは初めて。社名は「能作プレシャスメタル」とし、資本金は5千万台湾ドル(約1億8千万円)。出資比率は能作が51%、ロタグループが49%で、社長に能作社長が就く。本社機能は台北市に置く。

 工場は新たに建設せず、両社の既存施設で生産する。日用品からアート作品、アクセサリーなど幅広く作り、相手先ブランドの生産(OEM)にも対応。「能作プレシャス」のブランド名でプラチナや金、銀、スズなどの製品を開発する。

 ロタグループは1990年創業。台所、浴室金具のOEMを中心に新材料開発や投資ファンド事業も手掛ける。世界約70カ国で取引があり、生産拠点の中国・アモイに七つの工場を持つ。グループの従業員数は約1万人で、売り上げは約6千億円。

 来年1月18日に能作本社で記者会見を開き、両社の代表が調印する。能作千春専務は「それぞれの強みを生かして新たな価値を創造し、販路を開拓したい。日本、台湾、中国の産業交流につなげたい」と話している。