熊本城ホール、座席が振動 25日公演中に聴衆から苦情

©株式会社熊本日日新聞社

公演中、座席が小刻みに揺れ続けたとして聴衆から苦情が寄せられた熊本城ホールのメインホール=熊本市中央区桜町(小野宏明)

 熊本市中央区の熊本城ホールのメインホール(4~6階)で25日夜に開かれた音楽家坂本龍一さんらのコンサートの聴衆から、「公演中、座席が小刻みに揺れ続け、気分が悪くなった」などの苦情が市側に寄せられていることが分かった。熊本城ホールは今月1日に全面開業したばかり。

 2階のシビックホールでは同じ時間帯にシンガー・ソングライター佐野元春さんの公演が開かれており、市は「2階の振動が上階に伝わった」とみている。耐震性能など安全上の問題はないとして調査はしない方針。

 市の指定管理者・熊本城ホール運営共同事業体は「メインホールから下の階に振動が伝わることは分かっていたが、逆のケースは想定していなかった」としている。

 同事業体には26日夕までに電子メールや電話で5件の苦情や問い合わせがあった。熊本市の50代女性は「揺れ始めは地震と思った。落ち着いて音楽を聴ける状況ではなかった」、同市の別の50代女性は「演奏が素晴らしかっただけに鑑賞に集中できず残念。原因をきちんと調べて改善してほしい」と話した。

 市も現地で揺れを確認しており、「不快な思いをさせて申し訳ない」と陳謝。同事業体は今後、コンサートの重複を避けるなど調整を図るという。

 熊本城ホールは市が桜町再開発ビルに約303億円をかけて整備した。シビックホールは最大750人を収容。メインホールは2300席を備えている。25日の公演はいずれも満席だった。(久保田尚之)

(2019年12月27日付 熊本日日新聞朝刊掲載)