ホークス内川「いつものユニホームで試合を…」 地方試合でのユニに持論

契約更改に臨んだソフトバンク・内川聖一【写真:藤浦一都】

大分出身の安打製造機に幼い記憶に残るダイエー対巨人

 ソフトバンクの内川聖一内野手が26日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億5000万円ダウンの年俸2億5000万円でサインした。交渉の席では“個人的な意見”として地方球場で着用するユニホームについて球団に提言した。(金額は推定)

 減額制限(40%)に迫る38%の大幅減額となった契約更改の場で、内川は自分自身の考え方を球団にぶつけたと
いう。それは地方球場の試合におけるユニホームについてだ。

 今年、ソフトバンクは福岡移転30周年の企画で「WE=KYUSHUデー」を開催。北九州、長崎、熊本、鹿児島で「WE=KYUSHUユニホームを着用し、来場者に同ユニホームのレプリカを配布した。

「普段と違うユニホームもいいとは思うんですけど、年に1回の場所の子どもたちにとっては、いつものユニホームの方がうれしいんじゃないかな、と。僕が年に1回しか見れないような街にいたということもありますが、子どもの頃に大分で見た巨人とダイエーのオープン戦を覚えていて……。80周年、30周年と記念事業が続いたので、球団としての気持ちはもちろん分かるんですけど、あくまでも個人的な意見として聞いてもらいました」

 自らの幼い頃の記憶が、地方の子どもたちの気持ちを代弁する形となって表れたのだろう。もちろん、違うデザインのユニホームを手にして喜んだ子どもたちも多かったことも理解しながらも、内川は“いつもの姿”を子どもたちに見せたかったのかもしれない。三笠杉彦GMは「その考え方にも一理あるとは思う。ホークスにとって重要な内川選手の意見として球団にも伝えたい。ただ、(違うユニホームを)もらえてうれしいというお客さんもいるだろうから、1つの意見としてね」と語った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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