来年の長崎平和宣言 長崎市長会見「大事なメッセージに」

 田上富久長崎市長は26日の定例会見で、来年8月9日の平和祈念式典で読み上げる長崎平和宣言について、ローマ教皇フランシスコが11月に長崎で発信した核兵器廃絶のメッセージなど盛り込まれる可能性がある要素は多く「大事なメッセージになる」と述べた。
 平和宣言文は市長や有識者の起草委員会で来年5月から検討予定。市長は来年春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議や8月9日に閉会する東京五輪も盛り込まれる可能性があるとして「どうまとめるか難しい課題となる」と予想した。
 教皇の来崎とメッセージを巡っては、長崎原爆資料館での今後の展示方法を含め「ずっと生かし続けるために工夫していきたい」と述べた。

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