帰省客迎える 電飾のオブジェ 平戸 三つの港に住民ら製作

海中のトンネルをイメージした度島町のイルミネーション=平戸市、本村港

 年末の帰省シーズンに合わせ、平戸市本土とは船で結ばれている大島村と度島町の計三つの港に、それぞれの住民らが手作りした電飾のオブジェが今年もお目見えした。真冬の夜を彩る温かい光が島外からの帰省客を迎える。
 度島町ではNPO法人「度島地区まちづくり運営協議会」が企画し6回目。大島村では、度島の活動に刺激を受けたNPO法人「大島村まちづくり運営協議会」が2016年から取り組んでいる。
 このうち、度島町は本村港、飯盛港の2カ所を計約4万個の電飾が彩る。本村港には地元の小中学生が協力し製作したランタンや、ジンベイザメなどの生き物が泳ぐ海中トンネルをイメージした長さ約4メートルのオブジェが登場。飯盛港には来年の干支(えと)、ネズミをモチーフにしたオブジェが来島者を迎える。来年1月13日まで。
 一方、大島村の的山港桟橋周辺は地元青年団などが設置し、約1万個の光が幻想的な雰囲気を醸し出している。高さ約6メートルのツリー11基や、長さ約10メートルの「光のトンネル」、若手営農者が製作したトラクターを模したユニークな作品も目を引く。1月5日まで。
 度島地区まちづくり運営協議会の森健司さん(35)は「船を下りた皆さんが温かい気持ちになれば」、大島村まちづくり運営協議会の岡村幸夫理事長(69)も「帰省した皆さんに『やはり古里はいいな』と感じてもらえれば」とそれぞれ話した。

「光のトンネル」をかたどった大島村のイルミネーション=平戸市、的山港桟橋周辺

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