髙橋大輔選手らが「関空アイスアリーナ」オープニングエキシビションで華麗な演技を披露!「新たなスタートを切れた」

髙橋大輔選手らが「関空アイスアリーナ」オープニングエキシビションで華麗な演技を披露!「新たなスタートを切れた」

関西国際空港の対岸にあたる大阪府泉佐野市に新たなスケートリンク「関空アイスアリーナ」が誕生! 12月25日、そのオープニングセレモニー&エキシビションが行われました。

式典では「関空アイスアリーナ」代表理事の森本靖一郎氏のあいさつの後、テープカットが行われました。そして、スピードスケートのメダリストでもある東京2020オリンピック・パラリンピック担当大臣の橋本聖子さんが初滑り。現役当時を思い起こさせる快走で、会場を沸かせました。

そして、エキシビションが開幕! アイスダンスカップルの吉田菫選手&小河原泉颯選手は、フレッシュな演技で堂々とトップバッターを務め上げました。

続いては、シンクロナイズドスケーティングチームの関西シンクロLOVERSが登場。リフトやラインダンスなどシンクロならではの技の数々で、曲を表現しました。

華やかなパープルの衣装で登場したのは、田中梓沙選手。バイオリンの早弾きに乗せた、しなやかで力強いスケーティングで魅せました。

いすなどを用いたストーリー性あふれる、岩野桃亜選手のプログラム「Fever」。全身を使った躍動感あるステップが見どころです。

木科雄登選手はダンサブルなロックナンバー「Natural」を演技。スピードあるスケーティングや美しいイーグルで、力強いボーカルを表現しました。

レディー・ガガの「The Edge Of Glory」を演技した河辺愛菜選手。全身を大きく使ったパワフルな演技に、観客からは手拍子が。

三宅星南選手のプログラムは「Peponi」。恵まれた体格を生かしたダイナミックなジャンプと、壮大なスケーティングで楽曲を表現しました。

細田采花選手はエネルギッシュなナンバー「Speechless」を演技。代名詞となったアクセルジャンプを決めると観客からは歓声が!

シンクロナイズドスケーティングチームの神宮アイスメッセンジャーズによる「Hercules」。一糸乱れぬスケーティング、大迫力のリフトなど見どころ満載!

中村優選手はフランク・シナトラの名曲「My Way」を情感豊かに演技。柔らかなスケーティング、美しいスピンに観客の目もくぎ付けでした。

「全日本選手権2019」で優勝を果たした紀平梨花選手は、「メダリスト・オン・アイス2019」でも披露した「Spirit」を演技。音を豊かに表現するスケーティングと体使いは、まさに女王の演技。観客からも割れんばかりの拍手がおくられました。

宮原知子選手も同じく「メダリスト・オン・アイス2019」で披露したエキシビションナンバーを演技。シンプルなピアノの旋律が持つ情感を、繊細な動きで表現する宮原選手を観客は息をのんで見つめていました。

そして、大トリを務めたのは髙橋大輔選手。演目は、髙橋選手が好きだというアニメ「ギルティクラウン」より「κrOnё」。大歓声の中、髙橋選手がスタート位置につくと来賓席から「大輔~!!」と男性の大きな声援が。誰の声なのかが分かったのか、思わず照れ笑いのような笑顔を浮かべた髙橋選手ですが、曲が始まると表情が一変。曲の持つ世界観を、ジャンプ、ステップ、スケーティング、スピンで見事に表現しました。

フィナーレでは全出演者が再登場。この日はクリスマスということで、登場した大きな風船を出演者たちが割ると、中からは観客へのクリスマスプレゼントが。新しいアイスリンクの誕生を祝うアイスショーは、スケーターたちと観客たちの笑顔で締めくくられました。

アイスショーの後に行われた、髙橋選手のインタビューを紹介します。

── ショーの感想をお願いします。

「今年の滑り納めなので、『1年、あっという間だったな』というのと、シングルとしては最後のシーズンで、来年から(アイス)ダンスに移行するので、そういった意味で来年から新しいスタートを切るんだなと、いろんな気持ちがありました。その中でこのリンクが新しくできて、自分の中で新しいこと尽くしだな、と感じながら滑っていました」

── 新しいリンクの感触はいかがでしたか?

「ちょっと寒いですけど…(苦笑)、すごく氷が滑りやすくて質の高い氷だな、と。試合もあったので足も疲れていましたが、あまり押さなくても勝手に滑ってくれるので、気持ちよく滑れました」

── 今日はどんな気持ちで演技をしましたか?

「見に来てくださっている方々に楽しんでいただけるように。また、僕が一緒に練習しているメンバーとショーに出ることがなかなかないので、仲間と一緒に滑れているという喜びもありました。また、小さい頃からずっと一緒の平井絵己ちゃんがオープニングとフィナーレを振り付けしていたり、普段のショーとはまた違って、自分の中でアットホームなセレモニーでしたので、すごく楽しい気持ちで滑っていました」

── 来年の目標を教えてください。

「アイスダンスを始めるにあたって、来年も全日本(選手権)に出られるように。少しでも成長して…成績が出せるまでいけるか分からないですけど、本当に分からないことだらけなので、なんでもチャレンジしていきたいです。来年の目標というよりも、北京(冬季)オリンピックを目指して頑張っていきたいと思います」

── 2020東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれた感想をお願いします。

「すごくうれしいです。しかも、東京のオリンピックで聖火ランナーをやらせていただいて…。韓国(平昌冬季オリンピック)で一度やらせていただいたのですが、日本の皆さんの前で走れるというのはすごくうれしいです。簡単に選ばれるものではないと思うので、今まで自分がやってきたことがこういったかたちで評価された。スケートがなかったらこういうこともできなかったと思います。(フィギュアスケートは)冬の競技ですけど、夏(のオリンピック)に参加できるというのが新鮮でうれしいです。思いっきり楽しみたいと思います!」

取材を終えた髙橋選手は、最後に記者たちに「よいお年を!」と手を振ってあいさつ。記者の1人から「今日はメリークリスマスでは?」と冗談が飛ぶと、髙橋選手は「メリークリスマス! よいお年を!」と笑顔で返してくれました。

そして、来年1月10~12日には髙橋選手が出演する新アイスショー「ICE EXPLOSION 2020(アイスエクスプロージョン2020)」が開催されます。新たなスタートを切った髙橋選手のこれからに注目しましょう!

写真/蓮尾美智子

【雑誌情報】


「KISS&CRY 別冊 Dance! Dance!! Dance!!! 2019月影の君~来舞(LIVE)、いのち灯(も)やして~」(表紙・巻頭特集:髙橋大輔選手/Vol.29)
https://zasshi.tv/products/detail/HBTNM190920_001-00-00-00-00-00

【関連情報】


◆関空アイスアリーナ
https://www.kanku-icearena.or.jp/

◆ICE EXPLOSION 2020(アイスエクスプロージョン2020)
https://www.ice-explosion.com/

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