仕事納め 1年総括 新年へ決意 長崎県内企業、団体

一本締めで1年を締めくくる九州テンの従業員=佐世保市小佐々町

 長崎県内の企業や団体の多くが27日、仕事納めをした。経営トップらは今年1年を振り返り、新年への決意を語った。
 長崎市元船町の民間オフィスビル「長崎BizPORT」は1月に完成。誘致企業の一つ、IT企業のシーエーシー(東京)は7月、企業の人事給与業務を受託する「長崎BPOセンター」を同ビルに開設した。
 納会は同センターの社員12人が参加し、テレビ会議で本社とつないで実施。岩井玲・長崎BPOセンター長は取材に「良い人材が確保できている。今後も高いレベルのサービスを長崎から提供していきたい」と話した。同センターは5年間で正社員約100人体制にする方針を掲げている。
 今年創立140周年を迎えた長崎商工会議所(長崎市桜町)では、松永安市専務理事が消費税増税や軽減税率について「丁寧に説明会を重ねたこともあって事業者は大きな混乱なく対応できたようだ」と振り返った。来年、産学官7団体トップ会合「長崎サミット」が、開始10年の節目に新たな体制になることなどを挙げ「準備は大変だが楽しみでもある」と述べた。
 無線通信機器やドライブレコーダーなどの製造を手掛ける九州テンは、佐世保市小佐々町の本店・佐世保工場で仕事納め式を開催。間嶋力彦社長は「年末年始には1年のあかを落として、また明るい顔を見せてほしい」と社員に語りかけた。

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