平戸のシシ肉で新商品 東京の企業 有害鳥獣を活用

平戸と近隣で捕獲されたイノシシ肉を使用した新商品=平戸市役所

 長崎県平戸市田平町に事業所を置くIMFホールディングス(東京)は27日、有害鳥獣として捕獲したイノシシの肉を使ったハンバーグやカレーなど4種類の新商品を発売すると発表した。
 新商品は、平戸いのししハンバーグ(160グラム、1100円)▽カレー(200グラム、1320円)▽ベーコン(100グラム、1045円)▽ロースハム(120グラム、同)。
 家庭で気軽にシシ肉を味わってもらおうと企画した。シシ肉は味にくせがなく、牛や豚に比べアミノ酸が豊富で、低カロリーが特徴という。
 来年1月8日から東京・中央区の日本橋三越本店で開かれる「長崎展」で発売する。引き続き、田平町の「平戸瀬戸市場」でも取り扱う予定。
 IMFの市山幹雄社長は平戸出身。同社は地域貢献の一環として、猟友会員の協力を得て平戸と近隣でイノシシを捕獲し、肉をソーセージなどにして地元で販売している。同社の山口龍一郎平戸事業所事業推進マネジャー(61)は「シシ肉が平戸でポピュラーな食材になってほしい」と話した。

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