ブレーブスがアレナード獲得についてロッキーズに問い合わせ

関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ブレーブスはノーラン・アレナードを獲得するトレードについてロッキーズに問い合わせを行っているようだ。両球団の間で本格的な交渉が行われている様子はないものの、ブレーブスはジョシュ・ドナルドソンとの再契約に失敗した場合の三塁手補強に向けて、準備を開始していると見られる。

ロッキーズにとって、ブレーブスは理想的なトレード相手と言えるだろう。ロッキーズの弱点であるポジション(投手、捕手、中堅手など)にクリスチャン・パチェ、イアン・アンダーソン、シェイ・ランゲリアーズといった才能豊かな若手有望株を抱えているからだ。ただし、モロシによると、ブレーブスはアレナードの残り7年2億3400万ドルという巨額の契約を引き受けることには慎重な姿勢を示しているという。

今季1年契約で加入して復活を遂げたドナルドソンがフリーエージェントとなり、ブレーブスは三塁のポジションが空いたままとなっている。ブレーブスはドナルドソンとの再契約を目指しており、ドナルドソンもブレーブスとの再契約を望んでいることが報じられているが、ブレーブスは34歳のドナルドソンに対して4年契約をオファーする意思がなく、他球団への流出が濃厚である。

ブレーブスは、アレナードのほかにクリス・ブライアント(カブス)の獲得にも乗り出す可能性があるものの、ブライアントは2015年に意図的にメジャーデビューを遅らされたことについて球団側へ抗議し、裁定結果を待つ状況となっている。現時点ではフリーエージェントとまであと2年のブライアントだが、ブライアント側の主張が認められれば来季終了後にフリーエージェントとなることができるため、保有可能期間が変わることでトレード市場での価値も変動する。よって、この裁定結果が出るまで具体的なトレード交渉が行われる可能性は低い。

トレード成立に向けての障壁が多く、放出の可能性は低いと見られているアレナードだが、ブレーブスは三塁の穴を埋めるためにどのような手を打つのだろうか。

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