シイの門松飾る 地域の風習に倣い熊野本宮館

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世界遺産熊野本宮館に飾られたシイの木を使った門松(27日、和歌山県田辺市本宮町で)

 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館は27日、施設の通路をまたぐようにしてシイの木などで作った門松を飾った。旧本宮町などに伝わる風習で、まっすぐに伸びた枝ぶりの良いシイを使えば、家が栄えるともいわれているという。1月15日まで飾る予定。

 熊野本宮館では、この門松を飾って今年で4年目。

 施設の北棟と南棟の間にある通路脇に高さ約5メートルのシイの木2本を立てて固定し、サカキを添え、木の間に渡したしめ縄にユズリハや稲穂、干し柿、ダイダイをつるしている。「カドカザリ」とも呼ばれるという。

 熊野本宮館の谷貞見次長(58)は「今ではほとんど見られなくなったが、熊野本宮館としてこの風習を継承していきたい。年末年始は多くの人が訪れるので、熊野の文化を発信したい」と話す。

 門松の設置場所には、日本語と英語の説明文を掲示している。