大分県民は筆まめ? 元日に届く年賀状枚数、8年連続九州トップ【大分県】

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「年に1度の年賀状文化を大切にしてほしい」と話す「豊の国はがき道クラブ」主宰の安部友子さん=大分市南春日町

 大分県は元日に届く年賀状の1人当たり枚数が2019年まで8年連続で九州トップとなっている。筆まめ、律儀、社交的…。県民性との関係など明確な理由は定かでないが、便利な会員制交流サイト(SNS)で年始のあいさつを交換する人が増えている近年。はがき文化の普及に努める団体は「令和の時代になっても日本の伝統的な習慣が廃れないでほしい」と願っている。

 日本郵便九州支社によると、19年元日に県内で配達された年賀郵便物は県民1人当たり12.7通。九州7県で最も多かった。2位は佐賀県の11.2通、3位は長崎県の11.1通、最も少ないのは宮崎県の9.3通だった。全国平均は11通。

 大分県の九州1位はデータのある12年から続いている。大分中央郵便局(大分市府内町)の鹿島守明総務部長(52)は「県民が人との交流を大事にしているという表れだろうか。早めに投函(とうかん)して元日に届いた数なので、まじめさを反映したのかも」と想像する。

 一方、年賀状の配達枚数は全国的に減っている。県内も同じ傾向にあり、19年元日に配られたのは1446万6千通で、12年に比べて500万枚以上減少。県民1人当たりで3.8通少なくなった。

 背景にはSNS利用者の増加に加えて、人口減少や会社などで個人情報の管理が厳しくなったこともあるとみられるという。

 はがきで相手の長所を伝える活動を30年間している「豊の国はがき道クラブ」主宰の安部友子さん(75)=同市南春日町=は、九州で最も年賀状が行き交う大分県を誇りに感じている。

 「手書きの文章は文字から人柄や思いが伝わり、心に響いてくる。年に1度の年賀状ではがきの良さを見直してほしい」と話している。