光り輝く「身代わり地蔵」が人気 金箔貼り、ご利益願う

金箔を身にまとった「身代わり地蔵」=中区伊勢佐木町7丁目の「一六子育地蔵尊」

 イセザキ・モール(横浜市中区)の「一六子育地蔵尊」に、身代わりとなって災禍を免れてくれるとされる「身代わり地蔵」が登場し、御利益を求める人たちが訪れている。

 参拝者らは腰痛や肩こりなど、体の気になるところに合わせて身代わり地蔵に金箔(きんぱく)を貼り、静かに手を合わせていた。頭と顔に多く貼られてあり、地蔵尊の関係者は「誰もが良くしたいと思うからでしょう」と願いがかなうよう祈っていた。

 この地蔵は長年、子育地蔵の後ろに隠されるように置かれていた。地元の商店主が調べると、半世紀ほど昔に商店街が奉納したことが判明。子どもを抱く表情が優しいことから、今年になって身代わり地蔵としてデビューした。

 子育地蔵は明治期から伝わり、1923年の関東大震災や45年の横浜大空襲などの災難を逃れたとされる。金箔2枚とせんべいが付いて500円。31日午後10時ごろから、備え付けの鐘を参拝者らが鳴らす「除夜の鐘」など年越し行事を行う。

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