「大きな太刀、大変」 横浜の児童、「大山詣り」を体験

約3メートルの「納め太刀」に触れ、驚く児童=大山阿夫利神社下社

 横浜市立長津田小学校(同市緑区)の6年生137人が20日、大山阿夫利神社下社(伊勢原市大山)を訪れ、日本遺産に認定されている「大山詣(まい)り」について学んだ。

 長津田は大山街道の宿場町として栄えた歴史を持つ。6年生は毎年、総合的な学習の一環で大山詣りについて調べた上で、体験学習として神社に足を運んでいる。

 児童は下社で、権禰宜(ごんねぎ)の目黒久仁彦さん(33)の講義を受けた。目黒さんは多い年で約20万人が参拝したことや東京都世田谷区の三軒茶屋に大山道の道標があることを紹介。「参拝客は長津田の宿にも泊まった。多くの人々が歩いて通った道が皆さんの家の近くにあった」と説明した。

 児童は持参した約40センチの太刀のレプリカを奉納。実際に奉納された1905(明治38)年作とされる長さ約3メートル、重さ約2キロの太刀にも触れた。村上佳歩さん(12)は「あんな大きな太刀を運んで歩くのは大変そう」と驚いていた。

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