コスパ最高?今夏の獲得が「大成功」だったセリエAの5名

かつて世界最高峰のリーグとして君臨したイタリアのセリエAだが、近年は“お金がないリーグ”というネガティブなイメージがあるかもしれない。

実際、セリエAの各クラブは財政的に厳しく、リーグや国際大会で結果を残すためには賢くクラブ経営をしていく必要がある。

そこで今回は、今夏の移籍市場で上手く獲得し、ここまで大成功だったといえる選手たちを紹介しよう。

ラジャ・ナインゴラン(カリアリ)

カリアリは17節を終えて6位と、昨季15位だったチームとは思えない躍進を見せているわけだが、その中心人物となっているのがナインゴランだ。

たった1年でインテルから追い出され古巣に復帰したが、11月のセリエA月間MVPにも選出されているほど絶好調。アシストもゴールもでき、相手へ迫力のあるプレスもかけられる。

強烈なミドルも持っており、どこのエリアでも恐怖を与えることができる選手はどんなチームでも嫌だろう。インテルも少しは後悔しているのではないだろうか。

クリス・スモーリング(ローマ)

マノラスを失い、補強も上手く行かず途方に暮れていたローマのフロント陣だが、移籍市場の最後の最後でとびっきりの選手を見つけてきた。

マンチェスター・ユナイテッドからローンで加入したCBの前評判は高くなく、フロントに対する批判もあった。しかしプレミアでは武器にならずともセリエAでは持ち前のフィジカルが大きなアドバンテージとなり早速ローマの壁を作るに至った。

今となっては間違えてマーケットに出したのではないかと錯覚するほど。スモーリングの活躍はファンにとって嬉しい誤算だろう。

ステファノ・センシ(インテル)

ナインゴランの放出にインテリスタが文句を言わないのはセンシが来たからではないだろうか。

もともと代表に呼ばれるほどの選手であり、決して評価が低かったわけではないが、サッスオーロにいた選手ということもあってあまり目立つ選手ではなかった。

しかしデ・ゼルビが来てからというもの、ポジショナルプレーの申し子となり開花。前評判の高かったインテルではニコロ・バレッラ以上の働きを見せている。

マルコ・ログ(カリアリ)

ナポリから買取義務付きのローンでカリアリに加入したクロアチア代表のログ。

ナポリではレギュラーになれず泣かず飛ばずの時期を過ごしていたが、今季はナインゴランと共に躍進するカリアリの中盤の一角を担っており、個人としても大活躍のシーズンを過ごしている。

持ち味であったドリブルだけでなく、イタリアに来て鍛えられた守備の部分でチームに貢献している。数字として見える結果はあまり残せてないが自分の役割は全うしていると言えるだろう。

エリック・プルガル(フィオレンティーナ)

フィオレンティーナには今夏リベリという大物が加わったが、今のところのベストプレイヤーはこのチリ代表MFではないだろうか。

チームを再編した今季、スタメンには多くの新加入選手が名を連ねた。その中でプルガルは優れたサポート能力によりチームの状況とは対照的に常に良いパフォーマンスを見せている。

イエローカードが多いのが少々問題だが、ゴールもアシストもできる彼の存在はチームに欠かせないものとなった。

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