巨人上原&阿部、阪神メッセ、燕館山らが…今季で引退した主な選手は【セ編】

今季限りで現役を引退した阪神のランディ・メッセンジャー【写真:荒川祐史】

巨人マシソンはカナダ代表として現役続行、東京五輪目指す

 セ・リーグでも球史に残る選手たちが引退を表明した。主な引退選手を紹介する。/は判明している次の仕事

○巨人
上原浩治(投手44歳)NPBの通算成績
312試合、112勝67敗33セーブ、23ホールド、1583回2/3、1400三振、防御率3.02

阿部慎之助(捕手40歳)
2282試合、7514打数2132安打、406本、1285点、13盗、打率.284/2軍監督

スコット・マシソン(投手35歳)
421試合、27勝29敗54セーブ、174ホールド、431回、492三振、防御率2.46

 上原はシーズン途中の5月に引退を表明した。巨人史上最強捕手の阿部慎之助は引退、即2軍監督。勝利の方程式を担ったマシソンはNPB引退を表明したがカナダ代表として東京五輪を目指す。

○DeNA
中後悠平(投手30歳)
49試合、2勝2敗0セーブ、7ホールド、 35回1/3、21三振、防御率5.09/球団職員

田村丈(投手26歳)
1試合、0勝0敗0セーブ、0ホールド、1回、0三振、防御率18.00/球団職員

水野滉也(投手25歳)
1試合、0勝1敗0セーブ、0ホールド、4回2/3、5三振、防御率5.79

西森将司(捕手31歳)
38試合、36打数2安打、0本、1点、1盗、打率.056

中川大志(内野手29歳)
168試合、387打数79安打、9本、52点、2盗、打率.204/アマチュアスカウト

 ロッテからMLBに挑戦し、3Aまで行きDeNAで投げた変則左腕の中後が引退。独立リーグ香川から入団した西森も引退。楽天から移籍した中川はバットに期待されたが今季は3打席にとどまった。

○阪神
ランディ・メッセンジャー(投手38歳)
263試合、98勝84敗0セーブ、1ホールド、1606回1/3、1475三振、防御率3.13

高橋聡文(投手36歳)
532試合、26勝15敗2セーブ、141ホールド、456回1/3、457三振、防御率3.25

横田慎太郎(外野手24歳)
38試合、105打数20安打、0本4点4盗、打率.190

 メッセンジャーはアメリカ出身投手として最多勝の100勝(スタンカとバッキ―が記録)にあと「2」と迫りながら引退。中日、阪神でセットアッパーとしていい働きをした左腕高橋も引退。横田は脳腫瘍を発症、治癒後も現役を続行したが断念した。

広島永川は通算165セーブ、延べ5球団を渡り歩いた寺原は琉球コーチ就任

○広島
飯田哲矢(投手28歳)
40試合、0勝0敗0セーブ、1ホールド、40回1/3、39三振、防御率4.91/2軍スコアラー

横山弘樹(投手27歳)
6試合、2勝2敗0セーブ、0ホールド、26.1回17三振、防御率5.47/巨人打撃投手

庄司隼人(内野手28歳)
22試合、20打数1安打、0本、0点、0盗、率.050/1軍スコアラー

永川勝浩(投手38歳)
527試合、38勝42敗165セーブ、79ホールド、582回、605三振、防御率3.46/2軍投手コーチ

赤松真人(外野手37歳)
868試合、1618打数403安打、21本、144点、136盗、率.249/2軍外野守備走塁コーチ

岩本貴裕(外野手33歳)
405試合、947打数240安打、31本、131点、1盗、率.253/1軍スコアラー

 広島史上最多セーブ、松坂世代の永川が引退。赤松は胃がんを克服し、2軍戦に出場するまでになったがついに引退。代打の切り札だった岩本もバットを置いた。

○中日
近藤弘基(外野手26歳)
40試合、76打数14安打、3本、5点、0盗、打率.184/2軍サブマネジャー

 チームのレジェンド近藤真市投手コーチの息子の近藤弘基は、今季限りで引退。

○ヤクルト
館山昌平(投手38歳)
279試合、85勝68敗10セーブ、24ホールド、1392回、998三振、防御率3.32/楽天2軍投手コーチ

寺原隼人(投手35歳)
303試合、73勝81敗23セーブ、12ホールド、1205回、861三振、防御率3.88/琉球ブルーオーシャンズコーチ

畠山和洋(内野手37歳)
1106試合、3529打数937安打、128本、567点、7盗、打率.266/2軍打撃コーチ

三輪正義(内野手35歳)
418試合、263打数、62安打、0本、16点、23盗、打率.236/球団広報

屋宜照悟(投手30歳)
24試合、3勝0敗0セーブ、1ホールド、31回2/3、15三振、防御率7.11/阪神打撃投手

 松坂世代の館山は3度のトミー・ジョン手術から復帰したがついに引退。ダイエー、横浜、オリックス、ソフトバンク、ヤクルトを渡り歩いた寺原も引退。畠山は2015年リーグ優勝時の打点王。ユーティリティプレイヤーの三輪も引退。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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