サッカーU22 国際親善試合 ジャマイカに9―0 

前半5分、日本のDF中山雄太(ズウォレ)が直接FKでゴールを決める=トランスコスモススタジアム長崎

 サッカー男子の東京五輪世代に当たるU-22日本代表とU-22ジャマイカ代表の国際親善試合は28日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、日本が9-0で大勝して、森保監督(長崎市出身)の地元での試合を白星で飾った。
 日本は前半に中山(ズウォレ)の直接FKで先制し、旗手(順大)の2ゴールや前田(マリティモ)、安部(バルセロナ)の得点でリードを広げた。後半も三笘(筑波大)らのゴールで着々と加点。長崎総合科学大付高出身の鈴木(湘南)ら途中出場の選手も機能して、既に東京五輪の北中米カリブ海予選で敗退しているジャマイカを圧倒した。
 この日は、被爆地広島で11月にあったU-22コロンビア代表戦と合わせて「ブルーピースデイズ」と銘打たれた。キックオフ前は両チームの主将が平和宣言。日本の中山は「ここ長崎で思い切りサッカーができる今の平和に感謝して全力で戦う」と力を込めた。歌手さだまさしさんの国歌独唱もあった。
 スタジアムには1万6495人の観衆が詰め掛け、ゴールラッシュに大歓声。小学3年の長男が選手と一緒に入場する「エスコートキッズ」を務めた諫早市の松山美加さんは「他県からの人も多くて普段と違う雰囲気。長崎のサッカーが盛り上がるきっかけになれば」と話した。

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