マーリンズが外野手補強 ディッカーソンと契約合意

日本時間12月29日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、マーリンズはフリーエージェントの外野手、コリー・ディッカーソンと2年1750万ドルで契約合意に達したようだ。今オフのマーリンズは、外野手の補強が重要課題の1つとなっており、オフシーズン当初から補強ターゲットの1人としてディッカーソンの名前が挙がっていた。

現在30歳のディッカーソンは左打ちの外野手で、今季はパイレーツとフィリーズで合計78試合に出場して打率.304、12本塁打、59打点、OPS.906をマーク。右肩痛や左足骨折によりシーズンの半分以上を欠場したものの、健康を維持することさえできれば一流の活躍を期待できる好打者である。

ロッキーズ時代の2014年には規定打席未満ながら打率.312、24本塁打、OPS.931の好成績をマークし、レイズ2年目には自己最多の27本塁打を放ってオールスター・ゲームに選出。パイレーツに移籍した2018年は、規定打席以上のシーズンでは自身初となる打率3割を記録したほか、ゴールドグラブ賞も受賞した。

マーリンズは外野手の補強を目指し、ディッカーソンのほか、コール・カルフーン(ダイヤモンドバックスと契約)やヤシエル・プイーグとも交渉を行っていたが、そのなかでディッカーソンとの契約を選択。新天地マーリンズでは正左翼手を務めることが有力視されている。

再建途上のマーリンズだが、今オフはウエーバー経由でレイズからヘスス・アギラー、トレードでオリオールズからジョナサン・ビヤーを獲得して内野のグレードアップに成功。控え捕手としてフランシスコ・セルベリとも契約合意に達しており、マイナー契約で元スター外野手のマット・ケンプも獲得するなど、着々と来季に向けての補強を進めている。ディッカーソンも故障さえなければ、打線の中軸を担う存在として大きな戦力となるに違いない。

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