ドジャースが救援右腕・シャーゴワを解雇 NPB球団と契約へ

日本時間12月29日、ドジャースは救援右腕のJT・シャーゴワをリリース(解雇)したことを発表した。今回の措置はシャーゴワが日本プロ野球の球団と契約することを可能にするためのものであると報じられている。どの球団がシャーゴワの獲得に動いているかは明らかになっていないものの、メジャー通算85試合の登板経験を持つ右腕は来季、日本球界でプレイすることになりそうだ。

現在29歳のシャーゴワは、2016年にツインズでメジャーデビューを果たし、25試合に登板して1勝1敗、2ホールド、防御率4.70を記録。翌2017年は右肘の故障によりAAA級で2試合に登板しただけだったが、ウエーバー経由でドジャースに加入した2018年は自己最多の39試合に登板して2勝4敗、7ホールド、防御率3.34とまずまずのピッチングを見せ、チームの地区優勝に貢献した。

さらなる飛躍を期待された今季は、21試合で1勝0敗、防御率6.33に終わり、メジャーとAAA級の往復を強いられることに。AAA級では「打高投低」で知られるパシフィックコースト・リーグでプレイしたものの、27試合で1勝2敗、4セーブ、2ホールド、防御率2.76という安定したパフォーマンスを披露した。

ピッチングは基本的に速球とスライダーの2球種のみで、今季は全投球の6割近くをスライダーが占めた。速球の平均球速は96マイル前後を記録しており、日本球界でも155キロを超える速球は大きな武器となるだろう。速球とスライダーのコンビネーションで、ここ2年間は奪三振率が11を超えており、与四球率も昨季の4.18から今季は2.11へと大きく改善されている。

今オフ、ジョエリー・ロドリゲス(中日ドラゴンズからレンジャーズへ)やピアース・ジョンソン(阪神タイガースからパドレスへ)が日本球界経由での複数年契約を手にしており、シャーゴワも同様の成功を目指していると見られる。まずは日本球界での活躍に期待したい。

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