ブレーブスのアレナード獲りはドナルドソンの動向次第か

ノーラン・アレナード(ロッキーズ)の獲得に興味を示しているブレーブスだが、トレードの交渉が本格的に行われている様子はない。ブレーブスは、自軍からフリーエージェントとなったジョシュ・ドナルドソンとの再契約を諦めておらず、ドナルドソンの去就が決定するまで、アレナード獲得に向けての動きを本格化させることはないと見られている。

現在34歳のドナルドソンは、故障に泣いた昨季からの復活を目指し、今季は年俸2300万ドルの1年契約でブレーブスに加入。37本塁打、OPS.900をマークする見事な活躍を見せ、チームの地区2連覇に貢献するとともに、自身の市場価値を立て直すことに成功した。そんなドナルドソンのもとには複数の球団から4年契約のオファーが届いていることが報じられている。ドナルドソン自身はブレーブスとの再契約を望んでいるようだが、ブレーブスには34歳の選手に対して4年契約をオファーする意思はなく、流出が濃厚な状況となっている。

現在、ナショナルズとツインズがドナルドソンに対して4年契約をオファーしていることが報じられており、スター三塁手のアンソニー・レンドンがエンゼルスへ流出したナショナルズがドナルドソンの獲得に成功すれば、地区3連覇を目指すブレーブスの補強戦略に大きな影響を与える可能性がある。地区王者の座を死守すべく、アレナードやクリス・ブライアント(カブス)といった大物三塁手の補強に踏み切る可能性が出てくるというわけだ。

アレナードの残り7年2億3400万ドルという巨額の契約を引き受けることには慎重な姿勢を示しているブレーブスだが、各ポジションに将来有望な若手選手を抱えており、その気になれば大型トレードを成立させることは十分に可能である。ドナルドソンが他地区の球団へ流出すれば、オースティン・ライリーやヨハン・カマルゴといった現有戦力で穴を埋めようとするかもしれないが、同地区ライバルのナショナルズがドナルドソンの獲得に成功するようであれば、大物三塁手獲得に向けての動きが本格化することになるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.