【NHK紅白】Kis-My-Ft2・玉森裕太、木村拓哉から『思いきり暴れてこい』と激励

メジャーデビュー8年にして、ジャニーズの7人組グループ・Kis-My-Ft2が念願の紅白初出場を決めた。歌唱する「Everybody Go」は、11年に発売されたデビュー曲。光GENJIをほうふつさせる華麗なローラースケートとの融合が見どころだ。

ステージテクニックに定評があるキスマイは、デビューわずか18日で東京ドーム単独公演を実現させた史上最速記録保持者。リリースしたシングル25作とアルバム8作はすべて「オリコン週間CDランキング」でトップに輝いており、音楽資質は高め。今年は2年連続2度目の5大ドームツアーを成功させ、映像盤のセールスも好調だ。

最年長(34歳)でリーダーの北山宏光は、リハーサルを終えたあとの囲み会見で、「いろんな人に見られてる感じがあったんですけど、リハから拍手を下さったりしてて、今すごい実感が沸いてきました」と照れ笑い。おびただしいフラッシュを浴びる写真撮影について二階堂高嗣は、「めっちゃまぶしかった」と振り返った。

初の紅白に、「逆に楽しみ方を教えてください」と記者に問うたのは横尾渉。「初めてなので、どう楽しんでいいのかがわからない」と嘘をつけない性格をダイレクトに出した。

反して、アニメオタクの宮田俊哉は、同じく初出場の“アニソン界の女神”LISAの降臨に、「『そこで見ていい』って言われた。そんないい席ないじゃないですか。絶対に抽選で当たらない席なんで。そこで見れるので、全力で楽しみたい。めっちゃワクワクしますね」と、間近で見られるため大興奮。同じアニヲタのHey!Say!JUMP・薮宏太と一緒に“特等席”で楽しむ予定だ。

今夜最終回を迎えるTBS系ドラマ「グランメゾン東京」で木村拓哉と共演していた玉森裕太は、「(木村が)『思いきり暴れてこい』って言ってくださった。初っていうので緊張はしてますけど、Kis-My-Ft2らしさを全力で出していけたらいいなって」と、貴重なウラ話を明かした。ちょうど昨日、話す機会があったという。それを横で聞いていた北山は、「初耳なんだけど…」と狼狽した。

キスマイにとってNHKのスタジオは、人生の節目の場所だ。20年ほど前はジャニーズJr.のオーディションが行なわれていたため、メンバーそれぞれに思い出がある。さらに、14年前に前身グループ名「Kis-My-Ft」が命名されたのも、NHKのリハーサル室だった。

長い下積みを経てようやく夢をかなえたとき、“育ての父”ジャニー喜多川さんはこの世にいなかった。晴れ舞台を父に見せられなかったのは、大きな後悔といえる。

ちなみにキスマイは、紅組の丘みどりの「紙の鶴」のシーンにも登場。日本舞踊に挑戦して、敵であるはずの紅組に華麗な舞いで花を添える。「日舞の先生は、(踊りが)バッチリバッチリって言ってくださったんで、信じて頑張ります」(宮田)。

ローラースケートから日舞まで、初出場にして高い対応力を見せる7人組に注目だ。

(取材・文/伊藤雅奈子)

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