「死にたい」「苦しい」「孤独」…自殺関連ツイートに相談案内 クリック3千回

©株式会社京都新聞社

滋賀県から配信された案内広告

 全世代の中で自殺死亡率が減らない10~20代向けに、滋賀県が、短文投稿サイト「ツイッター」を活用して相談情報を提供する取り組みの結果をまとめた。県内から自殺を連想させる言葉を投稿した人の携帯電話に、相談機関の案内広告を約160万回表示。約3千回のクリックがあり、相談窓口の紹介サイトに誘導した。サイトを見て実際に窓口に電話した人が少なくとも2人あった。表示、クリック回数とも想定の1.5倍に上り、県は「窓口を知ってもらう上で一定の効果があった」として来年度から本格導入を検討している。

 18歳以下の自殺者が増えるとされる夏休み明け前後の8月19日~9月15日に実施した。県内からツイッターで「死にたい」「苦しい」「不安」「孤独」など自殺に関連する約100のキーワードを発信した人に、県自殺対策推進センターが「ひとりで悩んでいませんか? 生きていることがつらくなったら相談してください」と呼び掛ける案内広告を表示。広告をクリックした人を、相談窓口を紹介するサイトに導いた。
 期間中に案内広告を表示したのは延べ159万5227回。「苦しい」「つらい」などの言葉を書き込んだ人が多く、年齢別では20代(54%)と13~19歳(33%)で全体の8割を占め、30代は10%だった。
 このうち案内広告をクリックし、窓口の連絡先を見たのは0.18%に当たる2948回だった。県によると、少なくとも女性2人が、サイトに誘導されたことをきっかけに相談窓口に電話してきたという。
 県内の自殺者数は2003年の330人をピークに減少しているが、20代は30人前後、10代は数人の水準で横ばいが続いている。県障害福祉課は「不安を一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらえば気持ちは和らぐ。自殺を思いとどまってもらえるよう、周囲の人も含めて相談窓口の存在を頭の片隅に置いてほしい」としている。