【小さな巨人②】身長158cmのタイのメッシこと「チャナティップ」に迫る!

『小さな巨人』とは、小柄でありながら優れた人を称える言葉です。今回はそんな「小さな巨人」としてJリーグで大ブレイク中…身長158cmのタイのメッシこと『チャナティップ』選手についてまとめました。本記事では2018年のJリーグベスト11にも選ばれた男の経歴・プレースタイルなどを徹底解剖していきます!

小さな巨人『チャナティップ』選手とは?

チャナティップ選手のプロフィール

・氏名:チャナティップ・ソングラシン

・生年月日:1993年10月5日

・出身地:タイ ナコーンパトム県

・身長:158cm

・利き足:右

チャナティップ選手のキャリア

4歳の頃からマラドーナの大ファンだという父のもと、サッカーボールを蹴り始めたチャナティップ選手。8歳からは学校のサッカーチームに所属し、プロだけを目指して練習を重ねます。

そして2012年、19歳という若さでタイ・プロリーグのBECテロ・サーサナFCに入団。当時から武器だったドリブルを活かし、初年度からタイリーグの年間最優秀若手選手賞を受賞しました。

そこから2016年にはタイで最も強豪と言われるクラブ「ムアントン・ユナイテッドFC」に完全移籍を果たします。リーグ戦では31試合に出場も3ゴールと、結果は振るいませんでした。しかし、そのドリブルテクニックの高さと、タイ代表での活躍が認められ、『タイのメッシ』と呼ばれるほどの選手に成長。タイ国内では現在もスーパースターとして知られています。

そこからわずか1年後の2018年に、北海道コンサドーレ札幌とのレンタル移籍が実現。移籍した月にセレッソ大阪とのカップ戦で初出場。その年のシーズンでは得点こそありませんでしたが、レギュラーとしてJ1残留に貢献しました。

移籍翌年の2018年シーズンには第2節で初ゴールを奪うと、札幌の新監督として就任したペトロヴィッチ監督の戦術にハマったことがキッカケで、8ゴールを奪います。この活躍が認められ、東南アジア勢初の札幌のMVPとJリーグベスト11選出をW受賞。

今やJリーグファンで知らない人の方が少ないほどの選手となり、タイ人Jリーガーが多数生まれるキッカケの選手ともなりました。

小さな巨人『チャナティップ』のプレースタイル

チャナティップ選手の武器は何といっても切れ味抜群の「ドリブル」です。

身長158cmと低身長ながら、懐深くもつスタイルのドリブルでボールが足元から全く離れず、相手DFの奪う隙がありません。

また、同時に味方を活かす「パスの精度」が高く、2019シーズンではゴールよりアシストの方が多いという記録からもその正確な技術が伺えます。

ちなみにドリブルテクニックを磨いたルーツはアルゼンチンの「マラドーナ」だったということで、ドリブルで次々に相手をかわすというスタイルが定着したのも合点がつきます。実際に出身地のタイでは「タイのメッシ」と敬称されており、国内No.1の人気プレイヤーとなっています。

上記にチャナティップ選手のドリブル技術の高いプレー集を載せましたので、ぜひ参考に見てみましょう。

身長158cmながらJリーグでは2018年のベスト11に!

2018シーズンには、東南アジア勢としては初の「Jリーグベスト11」に選出されました。

上記の写真を見ても身長の低さは明白で、チャナティップ選手が高身長ぞろいのサッカー界で活躍していることがいかに凄いのか…が伺えます。

また余談ですが、チャナティップ選手の活躍以降タイ人のJリーグ視聴率が急増し、その認知度はイタリア・セリエAを超えているというデータもあるほど!

現在はタイ国内の放送局でも日本の試合を1週間に4試合放送しているとのことで、日本のサッカー経済にも大きな好影響を与えてくれたことがわかります。

低身長ゆえにチャナティップは「タイのメッシ」と謳われている!

「低身長」「ドリブルがうまい」「懐に深く持つスタイル」といえば思いつくのが、世界のスーパースター『リオネル・メッシ選手』です。

チャナティップ選手はタイの代表に選ばれた当初から「タイのメッシ」と謳われており、日本の各メディアでも頻繁にその名を掲載されています。

メッシと比較されることについて本人は謙遜しているようですが、実際にそのドリブルスタイルにはかなり近いものがあります。また、低身長で悩むサッカー選手に希望を見せているという事実からも、メッシに近い存在として認められている凄さが伺えますよね!

まとめ

小さな巨人『チャナティップ』選手は、身長158cmという小柄な体格ながら、メッシのような切れ味抜群のドリブルでJリーグベスト11にも選ばれる大活躍を果たしています。

今後もその活躍から目が離せませんね!

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