島鉄最後のSL清掃 市地域おこし協力隊員・上田さんら20人

©株式会社長崎新聞社

C12をモップなどで清掃する参加者。後方は走行する島鉄車両=島原市、霊丘公園

 新年を前に、島原鉄道関係者や島原市職員ら約20人が28日、長崎県島原市弁天町2丁目の霊丘公園に展示されている島鉄最後の蒸気機関車(SL)「C12」を清掃した。
 島原市によると、清掃活動は1971年、C12が市に寄贈されて以降、昨年初めて実施し2回目。発起人は観光活性化に関する業務を担当する市地域おこし協力隊員の上田友さん(45)。
 保存されているC12は48年製で、長さ11.35メートル、幅2.85メートル、高さ3.9メートル、重量50トン。島鉄がディーゼル車に切り替えた68年までの20年間で85万3千キロ超を走行。島鉄が導入した同型5両のうちの1両で、49年5月の昭和天皇訪問の際には、同型が「お召し列車」のけん引車を務めた。
 参加者は1年間で積もったほこりや枯れ葉などを水で洗い流した後、モップを使い丁寧に汚れを落とした。風雨にさらされてくすんでいたボディーは、正月飾りも取り付けられ、輝きを取り戻した。上田さんは「C12を残してくれた先人に感謝を込めて掃除した。誇れる島原の遺産として子どもたちに残していきたい」と話した。