箱根駅伝、沿道商店街も盛り上げ一役 横浜・保土ケ谷、甘酒を無料提供へ

「箱根駅伝の応援に訪れてほしい」と話す渡辺さん=横浜市保土ケ谷区

 正月の箱根駅伝に向け、国道1号沿いに立地する保土ケ谷駅東口商店会(横浜市保土ケ谷区)が準備に追われている。往路では2区、復路では9区の選手が商店会前を駆け抜けることから、15年ほど前から応援キャンペーンを実施。「今年も盛り上げに一役買いたい」と関係者は意気込んでいる。

 商店会には飲食店など約30店舗が加盟。商店会に足を運んでもらおうと毎年キャンペーンに取り組んできた。視聴用の大型テレビを設置するほか、約1600人分の甘酒を無料で提供。地域の子どもたちも太鼓を演奏してレースをもり立て、沿道からは「頑張れ」の声援が飛び交うという。

 電車を利用して応援に訪れる人々の姿も目立つようになり、同商店会会長で飲食店「筑紫」店主の渡辺義雄さん(74)は「キャンペーンは地域の風物誌になっている」と強調する。

 準備は秋ごろから本格化し、これまでに自治会に配布するポスターを作製し、キャンペーンを周知する横断幕や垂れ幕を商店会に設置した。年末に届くよう甘酒も発注した。渡辺さんは「事故無く、楽しんでもらいたい」と開催を待ちわびている。

 甘酒の提供は2日が午前8時半ごろから、3日が同10時半ごろから。

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