年賀状で交通安全呼び掛け そのスマホ 命より大事? 飲んだら運転絶対ダメ! 地元中学生がデザイン 長崎・土井首郵便局 2500世帯に元日配達

飲酒運転などの撲滅を呼び掛ける年賀状をデザインした生島さん(左)、原さん(左から2人目)、松尾さん(右から2人目)と松崎局長=長崎市磯道町、土井首郵便局

 「そのスマホ命より大事?」「飲んだら運転絶対ダメ!」-。長崎市の土井首郵便局(松崎貢樹局長)は「ながらスマホ」や飲酒運転などの撲滅を呼び掛ける年賀状を地元の市立土井首中の生徒や事業所と連携して制作。元日に土井首地区内の2500世帯に配る。
 オリジナル年賀状の制作は6年前から実施。昨年までは特殊詐欺の被害防止を呼び掛ける内容だったが、今回は「ながら」や「あおり」への社会的関心が高かったことや、同地区内でも交通事故が減らないことなどを踏まえ、交通安全をテーマにイラストを募集した。
 市立土井首中の美術部員14人が考えたデザインのうち、優秀作品3点を大浦署と土井首地区コミュニティ協議会などが選び、年賀状の裏面にプリントしている。費用は地元の19事業所が出し合った。
 「ながらスマホ」の危険性を指摘するイラストを制作した1年の松尾勇輝さん(13)は「日ごろから『ながら運転』をするドライバーを見かけるので、この年賀状で少しでも減ればと思う」、飲酒運転の撲滅をテーマに作品を描いた2年の原凜花さん(14)は「交通事故は自分だけでなく、他人を巻き込むことを忘れないでほしい」と話した。2年の生島七海さん(13)の作品は全般的な運転マナー向上を啓発するデザイン。「近い将来、免許を取ると思うので、運転するときは気を付けていきたい」と語った。
 松崎局長は「年賀状を受け取る側はもちろん、生徒側も交通安全について考える機会になる。多面的な効果を期待している」と説明。イラスト計14点は1月末まで局内で展示する。

生徒たちがデザインした年賀状裏面

© 株式会社長崎新聞社