MVP森に歴代最多216安打・秋山、中村&山川の和製大砲…西武10年代ベストナイン

西武・中村剛也、森友哉、山川穂高(左から)【写真:荒川祐史】

岸は2014年にノーノー達成、牧田は先発中継ぎ抑え全てで活躍した

 今季はリーグ2連覇を達成して2010年代を締めくくった西武。この10年間は7度のAクラス入りと強さを誇ったが、2014年には5位に沈むなど苦難の時もあった。この10年間の西武のベストナインを選出したい。

【投手】
先発 岸孝之
中継ぎ 牧田和久
抑え 増田達至

 岸は2012年から3年連続で2桁勝利をマーク。2014年には史上78人目のノーヒットノーランを達成した。FA権を行使して2017年に楽天に移籍した。

 牧田は2011年のルーキーイヤーに55試合に登板し、22セーブ1ホールドを挙げ、防御率2.61で新人王に輝いた。翌年には先発として13勝(9敗)をマーク。16年に25ホールド、17年に28ホールドをマークして翌18年にメジャー挑戦。来季は楽天でプレーする。

 増田は2015年に自身最多の72試合に登板し、40ホールド3セーブを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得。翌16年から抑えを務めて今季は30セーブ。森友哉捕手と共に最優秀バッテリー賞を受賞した。

森は今季、山川は昨季のMVP、秋山は計4度最多安打

【内野手】
捕手 森友哉
一塁 山川穂高
二塁 浅村栄斗
三塁 中村剛也
遊撃 源田壮亮

 森は1年目の2014年から打者として活躍。2年目には17本塁打を放った。昨季正捕手の座を手にし、今季は打率.329、23本塁打、105打点で首位打者を獲得。初の最優秀選手も受賞した。

 山川は昨季47本塁打、今季は43本塁打を放って2年連続の本塁打王に。昨年は打率.281、124打点を挙げる活躍で最優秀選手にも選ばれた。

 浅村は2013、2018年に打点王のタイトルを獲得。西武在籍時にベストナインに4度(一塁手で1度)選出された。楽天に移籍した今季もベストナインを受賞している。

 中村はこれまで6度本塁打王となっているが、うち4回が2010年代だ。特に2011年には48本塁打を放っている。今季も30本塁打を放ち、6年連続で20本塁打以上をマークしている。

 源田は1年目の2017年にフルイニング出場を果たし、打率.270、3本塁打57打点、37盗塁をマークし新人王に輝いた。今季まで3年連続30盗塁以上、昨年から2年連続ベストナイン、ゴールデングラブ賞と、球界を代表する遊撃手になった。

【外野手】
秋山翔吾
栗山巧
金子侑司

 秋山は2015年にNPB史上最多の216安打をマーク、2017年には打率.322で首位打者に輝いた。今季まで3年連続でリーグ最多安打を放っている。

 栗山は2010、2011年と2年連続でベストナインに輝いた。今季は主にDHで123試合に出場。3年ぶりに100安打以上(103安打)をマークした。
 金子侑は快足を武器に通算195盗塁。2016年に53盗塁、今季は41盗塁で盗塁王のタイトルを獲得している。

【指名打者】
メヒア

 2014年から在籍し、6年間で通算130本塁打。1年目の2014年に34本塁打でタイトルを獲得し。一塁手でベストナインに選出された。今季は75試合出場、6本塁打にとどまるも、随所で印象に残る仕事をした。

【監督】
辻発彦

 2017年に就任。前年まで3年連続Bクラスに沈んだチームをいきなり2位に引き上げた。そして2018年からリーグ2連覇を達成。来季は悲願の日本一に届くだろうか。(Full-Count編集部)

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