打線強化目指すレンジャーズ オズーナ獲得に動く可能性も

今オフ、正右翼手のノマー・マザーラをトレードでホワイトソックスへ放出したレンジャーズは、ウィリー・カルフーン、ダニー・サンタナ、ジョーイ・ギャロの3人が外野のレギュラーを務めることが予想されている。しかし、この外野陣に右打ちのスラッガーを加える可能性があるようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レンジャーズがフリーエージェントの外野手、マーセル・オズーナの獲得に乗り出す可能性があることを伝えている。

ヘイマンは「レンジャーズはニコラス・カステヤーノスとマーセル・オズーナといったスター選手を含む、右打ちの外野手の獲得に動く可能性がある。スーパースターの三塁手であるノーラン・アレナードやジョシュ・ドナルドソンへの関心も報じられているが、獲得のチャンスは大きくない」とツイート。レンジャーズは、左打者が多い打線に右打ちの強打者を加えることを検討しているようだ。

現在29歳のオズーナは、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、出塁率.376、長打率.548という素晴らしい活躍を見せ、同年オフにトレードでカージナルスに加入。ところが、カージナルス加入後は2017年ほどの成績を残すことができず、2年間で打率.263、52本塁打、出塁率.327、長打率.452に終わった。

しかし、レンジャーズでの4年間で打率.261、出塁率.320、長打率.435を記録したマザーラの穴埋め役としては十分であり、再び2017年のような大活躍を見せる可能性にも期待して、レンジャーズがオズーナの獲得に動く可能性があると見られている。打線の核となる選手は、秋信守(チュ・シンス)、ギャロ、ルーグネッド・オドーアなど左打者ばかりのため、オズーナの加入は左右のバランス改善にも役立つだろう。

なお、MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、オズーナと同じ右打ちの外野手であるカステヤーノスの争奪戦において、レンジャーズを最有力候補に挙げている。すでに先発ローテーションの補強を完了しているレンジャーズがカステヤーノスまたはオズーナを獲得して打線の補強にも成功すれば、アストロズが3連覇中のアメリカン・リーグ西部地区の優勝争いは面白くなりそうだ。

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