『フレンズ』『ディセンダント』『フラーハウス』のあの子も...2019年に亡くなった22人+α【後編】

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2019年ももうすぐ終わりですが、その前に今年惜しまれつつも亡くなった人たちを取り上げたいと思います。天寿を全うしたと思われる人とのお別れも寂しいものですが、若くして急死してしまった場合はショックもいっそう大きかったですね...。ドラマ界で活躍した人を中心に、ぜひ今一度取り上げたい人たちを前後半の2回に分けてご紹介。2019年前半(1月~6月)に続いて、今回は後半(7月~12月)に亡くなった10人+α。

■キャメロン・ボイス

ディズニー・チャンネルの人気シリーズ『ディセンダント』で演じた、『101匹わんちゃん』の悪役クルエラ・ド・ビルの息子カルロス役でおなじみだったキャメロン・ボイスは、シリーズ3作目のお披露目が近づいていた7月6日、合併症により数日後に彼らがキャメロンへ贈ったメッセージは多くのファンの涙を誘う内容でした...。2008年から子役として活動していたキャメロンは、ドラマの『ジェシー!』『超ゲーマー伝説 ぼくらの裏ワザ青春白書』でレギュラーを務めたほか、『ディセンダント』の共演者ダヴ・キャメロンが主演する『うわさのツインズ リブ&マディ』『コード・ブラック 生と死の間で』といったドラマにゲスト出演。映画では『イーグル・アイ』や『ミラーズ』に参加していました。

■エディ・ジョーンズ

キャメロンと同じ7月6日、1990年代に放送された人気ドラマ『LOIS & CLARK/新スーパーマン』でスーパーマン/クラーク・ケントの育ての父ジョナサン・ケントを演じたエディ・ジョーンズも84歳で亡くなりました。40代だった1970年代後半から業界で活動するようになり、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』『プリティ・リーグ』『この胸のときめき』『シービスケット』『ターミナル』など様々な映画に出演。『新スーパーマン』終了後はSFコメディドラマ『インビジブル・マン』でレギュラーを務めたほか、『女検死医ジョーダン』や『アクエリアス 刑事サム・ホディアック』にゲストとして加わっています。また、舞台でも活躍し、『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』のニック役で全米ツアーに参加していました。

■ルトガー・ハウアー

7月19日に75歳で亡くなったオランダ出身のルトガー・ハウアーといえば何と言っても有名なのは、リドリー・スコット監督による1982年のSF映画『ブレードランナー』で演じたレプリカントのロイ・バティー役でしょう。とはいえ、アムステルダムで演技学校を経営していた両親の元に生まれ、50年以上にわたって俳優活動をしてきた彼は170を超える作品に出演しており、アメコミの『バットマン ビギンズ』、スポーツものの『GOAL!2』、有名画家の名画に迫る『ブリューゲルの動く絵』など様々なジャンルの映画に挑んでいます。また、実はドラマにもかなり出演しており、母国オランダのほかヨーロッパの作品も多数残しています。ハリウッドでも『エイリアス』『トゥルーブラッド』『Channel ZERO:ブッチャーズ・ブロック』といった人気ドラマに姿を見せていました。

■バーバラ・マーチ

人気シリーズ『スター・トレック』の映画・ドラマで1990年代前半にクリンゴンのデュラス姉妹の一人、ラーサを演じていたカナダ出身のバーバラ・マーチは、8月11日にガンのため65歳で死去。そのほかの出演作は多くありませんが、『L.A. LAW/7人の弁護士』『ナイトヒート/夜の大捜査網』といった人気ドラマにゲストとして参加していました。

■アロン・アイゼンバーグ

前述のバーバラと同じく『スター・トレック』ファミリーであるアロン・アイゼンバーグも、今年亡くなった一人。1993年に始まった『スター・トレック/ディープ・スペース・ナイン』でフェレンギ人のノーグとして約50話に出演していた彼は、9月21日に50歳で永眠。本来なら二つあるはずの腎臓が生まれながらに一つしかなかった彼は、その唯一の腎臓が機能不全になったことから14歳で最初の移植を受け、2015年に再移植していました。なお、彼の遺族が葬儀を行うための募金活動がサイト上で呼びかけられたところ、目標の1万ドル(約109万円)を大きく上回る3万7000ドルが集まりました。

■ダイアン・キャロル

1962年にトニー賞のミュージカル部門で主演女優賞を受賞し、1968年には召使いではないキャラクター(看護師)に扮するなど、黒人女性として初の偉業をいくつも成し遂げたダイアン・キャロル。その主演ドラマ『ジュリア』のほか、1980年代の『ダイナスティー』でも主要キャストを務めました。2000年代に入っても数多くのドラマに出演し、『グレイズ・アナトミー』『ホワイトカラー』『パトリシア・コーンウェル 捜査官ガラーノ』などに参加しています。また、1974年の映画『愛しのクローディン』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。モデルや歌手としても活動するなど才能にあふれていたキャロルは恋多き女性として知られ、4人と結婚しただけでなく名優シドニー・ポワチエ(『夜の大捜査線』)らともパートナー関係にありました。そんな彼女は10月4日、84歳で乳ガンにより永逝しています。

■ロバート・フォスター

今年の10月11日は、2008年から2013年まで放送された人気ドラマ『ブレイキング・バッド』の続編となる映画『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』が配信スタートしたタイミングですが、そのキャストの一人の命日にもなってしまいました。それは、本家のファイナルシーズンに引き続き同作でエドを演じたロバート・フォスター。1997年のクエンティン・タランティーノ監督映画『ジャッキー・ブラウン』の演技でアカデミー賞助演男優賞の候補に入ったことから50代半ばにして注目されるようになった彼は、その後デヴィッド・リンチ(『マルホランド・ドライブ』『ツイン・ピークス The Return』)、ミシェル・ゴンドリー(『ヒューマンネイチュア』)、アレクサンダー・ペイン(『ファミリー・ツリー』)らとも仕事をするようになり、『デスパレートな妻たち』『HEROES/ヒーローズ』といったドラマにも起用されました。ロバートが脳腫瘍のため78歳で息を引き取ったことを、『ブレイキング・バッド』の共演者たちも悲しんでいます。

■ブライアン・タランティナ

残念ながら薬物によって死を迎えたのは、コメディドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』のコメディクラブの司会者ジャッキー役で知られるブライアン・タランティナ。11月2日、意識不明の男性がいるとの通報を受けた警察がマンハッタンのアパートのソファに横たわっているブライアンを発見しました。60歳で死んでしまった彼の死因はコカイン、ヘロイン、フェンタニルといったドラッグの過剰摂取と発表されています。

■シェリー・モリソン

1999年からのコメディドラマ『ウィル&グレイス』でカレンのメイド、ロザリオを演じていたシェリー・モリソン。2012年を最後に女優業から退き、2017年から始まった同作の新シーズンにも復帰していなかった彼女が、12月1日に心不全のため83歳で逝去しました。シェリーは亡くなる少し前、「ロザリオは大好きな役なの。年のいったヒスパニックの女性が頭が良くて自分を持っているところを示せたことは素晴らしいわ」と話していたそうです。かつての共演者たちが追悼のメッセージを寄せており、ジャック役のショーン・ヘイズは「シェリーは最高に面白くて大きなハートを持っていた。ファミリーの一人だった彼女のことがすごく恋しいよ」と、そしてカレン役のミーガン・ムラリーは「心が沈んでいるの。シェリー、あなたの友情と貢献に感謝するわ」と綴っています。

■ロン・リーブマン

2019年は『フレンズ』放送開始から25周年ですが、そんな年の最後にキャストの訃報が飛び込んできました。12月6日に亡くなったのは、レイチェルの父親レオナルド・グリーンを演じたロン・リーブマン。82歳の死因は肺炎でした。60年以上にわたって俳優として活動しただけでなく、エミー賞を受賞した『熱血弁護士カズ』では主演のほかクリエイターも兼任していたロン。1993年の舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』でトニー賞を手にしてもいました。『LAW & ORDER』や『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』にも出ています。

■コスモ

ファミリードラマ『フラーハウス』のファイナルシーズン前半が12月6日より配信されましたが、それから10日後の16日に悲しいニュースが届きました。シーズン1から登場していた犬のコスモが亡くなったのです。子犬として登場し、セットで徐々に成長していったコスモは、手術の合併症によりわずか4年でその生涯を終えました。DJ役のキャンディス・キャメロン・ブレは「愛しいコスモはきっと、天国の遊び場を走り回っているのね。今はコメット(『フルハウス』の愛犬)と一緒に遊んでいるんだと思うわ」と述べています。ちなみに、コスモの活躍は同作にとどまらず、『SUITS/スーツ』『グレイズ・アナトミー』といった人気ドラマのほか、スニーカーなどのCMに多数出演していました。好きな遊びはシャボン玉を追いかけることだったそうです。

皆さんのご冥福をお祈りいたします。

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