ロッテが12球団最多8選手獲得、阪神は助っ人8人制に… 12球団の補強進捗は?

今季韓国プロ野球で打点王に輝いたジェリー・サンズは阪神に加入【写真:Getty Images】

ソフトバンクはバレンティンに続き、メジャー54勝のムーアを獲得

 2019年も残りあと1日。各球団が進めていた来季に向けての戦力整備もほぼ終了と言えるだろう。

 今オフは6人の選手がFA権を行使した。十亀剣投手は西武に、則本昂大投手は楽天にそれぞれ宣言残留。ソフトバンクの福田秀平外野手、楽天の美馬学投手はロッテ、ロッテの鈴木大地内野手は楽天にそれぞれ移籍を決めた。美馬、鈴木の人的補償選手とし、酒居知史投手がロッテから楽天へ、小野郁投手が楽天からロッテへと移籍した。

 年の瀬が迫る中、12月下旬になっても、新たな新外国人の発表があった。そこで2019年が終わる段階で12球団の補強の進捗具合はどうなっているか? ドラフトを除き、補強した選手を見ていってみよう。獲得が決まった選手は以下の通りだ。

○セ・リーグ
【巨人】
A・サンチェス投手
T・ビエイラ投手
G・パーラ外野手
N・ディプラン投手(育成)
E・ウレーニャ投手(育成)
田中豊樹投手(育成)
八百板卓丸外野手(育成)

【DeNA】
M・ピープルズ投手
T・オースティン内野手
高城俊人捕手
J・ディアス投手(育成)
F・デラロサ内野手(育成)

【阪神】
J・エドワーズ投手
J・サンズ外野手
J・ガンケル投手
R・スアレス投手
J・ボーア内野手
中田賢一投手

【広島】
DJ・ジョンソン投手
T・スコット投手
J・ピレラ外野手
大盛穂外野手(育成→支配下)

【中日】
L・ゴンサレス投手
濱田達郎投手(育成→支配下)
M・シエラ外野手(育成)

【ヤクルト】
M・クック投手
長谷川宙輝投手
嶋基宏捕手
A・エスコバー内野手
G・イノーア投手
今野龍太投手

 セ・リーグで12月後半に入って新たな補強があったのは阪神のみ。インディアンス傘下からメジャー通算49試合登板のエドワーズを獲得。1年で退団となったジョンソンに代わるセットアッパーとして期待される。さらに、今季韓国プロ野球で打点王だった外野手のサンズの加入も発表された。これで阪神は来季の外国人が8人となった。

 セ・リーグで支配下での補強が最も多いのは阪神とヤクルトの6人。阪神は外国人5人に加えて、ソフトバンクから中田を無償トレードで獲得した。ヤクルトはエスコバー、イノーアら助っ人3人に加えて、嶋や長谷川らをチームに加えた。

大物ジョーンズを獲得したオリックスはさらにロドリゲスとヒギンスも加入

○パ・リーグ
【西武】
R・ギャレット投手
松坂大輔投手
S・ノリン投手
與座海人投手(育成→支配下)
C・スパンジェンバーグ内野手
森越祐人内野手

【ソフトバンク】
M・ムーア投手
W・バレンティン外野手

【楽天】
涌井秀章投手
酒居知史投手
牧田和久投手
鈴木大地内野手

【ロッテ】
J・アコスタ投手(育成)
J・フローレス投手(育成)
F・ハーマン投手
小野郁投手
美馬学投手
福田秀平外野手
J・ジャクソン投手
西巻賢二内野手
茶谷健太(育成→支配下)

【日本ハム】
D・バーヘイゲン投手
C・ビヤヌエバ内野手

【オリックス】
T・ヒギンス投手
A・ロドリゲス内野手
A・ジョーンズ外野手

 パ・リーグは12月後半に入っても、補強の動きがあった。リーグ2連覇中の西武はレンジャーズ傘下からリード・ギャレット投手を獲得。最速156キロを誇り、セットアッパーとして期待される。バレンティンを獲得していたソフトバンクはメジャー54勝左腕のムーアを獲得。日本人扱いのバレンティンを含め、来季は外国人9人体制となりそうだ。

 ロッテは育成選手として富山のフローレスとドミニカ空軍所属のアコスタの獲得を発表。育成を含めて新加入選手8人は12球団で最も多くなった。アダム・ジョーンズの獲得で話題を攫ったオリックスはさらにマイナー通算174本塁打のロドリゲスと中継ぎ候補のヒギンスの加入も発表した。

 今オフ、ロッテとともに積極的な補強の動きを見せてきた楽天。ここに来て、今季ドジャースでプレーし、前田健太投手とチームメートだったJT・シャーゴワ投手との契約に合意した模様。年明けにも発表されるようだ。(Full-Count編集部)

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